キャスター
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る。
『ハリケーン プリーズ』
『エクステンド プリーズ』
エメラルドのウィザードは、風に乗って急上昇。伸縮自在となった腕を回転させ、キャスターへ切りつける。
「っ!」
あまりにも無軌道な動きに、キャスターも思わず数回、ソードガンの斬撃を受けた。
だが、その一連の流れは、キャスターの右手を顔の防御に回させただけ。緑の斬撃跡は、何もなかった。
「嘘でしょ……だったら!」
『ランド プリーズ』
更に上昇、キャスターの頭上に作り上げた黄色の魔法陣を通過。トパーズのウィザードは、そのままキャスターに?みかかる。
「無駄です」
そう告げられたキャスターの言葉とともに、腹に痛みが走る。至近距離の光弾だった。
だが、ウィザードは手を離さない。
『チョーイイネ グラビティ サイコー』
ウィザード自身とキャスターの頭上に発生した魔法陣。それが織り成す重量により、二人の体は地表へ落下。
「っ、この中なら、もう飛べない!」
数度の光弾により地面を転がりながらも、ウィザードはソードガンの手を開く。
『キャモナシューティング シェイクハンズ キャモナシューティング シェイクハンズ』
トパーズの指輪で、握手をするように掲げた。
『ランド シューティングストライク』
黄色の光が、銃口に集う。
生身の人間などという遠慮はもうない。引き金を引いて、黄色の光弾が発射された。
しかし、キャスターには通じない。腕で払う。そんな動作で、土の銃弾は上空へ弾かれ、グラビティの魔法陣と衝突。互いに消滅しあった。
「嘘?」
さらに、キャスターの動きは止まらない。重力から解放された堕天使は、また上空へ飛び上がろうとする。そうはさせまいと、ウィザードはトパーズからサファイアの指輪へ交換する。
『ウォーター プリーズ スイ〜スイ〜スイ〜』
水のウィザードの強みは、他の形態とは比較にならない魔力量。それを行使するために、ウィザードは拘束の魔法を使う。
『バインド プリーズ』
出現した魔法陣からは、青い水でできた鎖が飛び出す。それはキャスターの体に幾重にも巻き付いた。
「……?」
キャスターは、力で振りほどこうとしているが、切れない。水でできた鎖は、物理的には破壊できないものなのだ。
「力ではなく、魔力で勝負だ!」
さらにウィザードは、別の指輪をはめる。
『ライト プリーズ』
発生した光が、キャスターの目を潰す。
彼女が自身の姿を捉えられない隙に、ソードガンの手を開く。
『ウォーター スラッシュストライク』
水の魔力を宿した刃で、キャスターに切りつけようと走り出す。
だが。
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