暁 〜小説投稿サイト〜
Fate/WizarDragonknight
1章
”Life is show time”
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、両手より風の弾丸を飛ばしている。

「風か……だったら」

 肩に当たり、逸れて地面に当たり。
 土煙の中、ウィザードは新しい指輪を装填した。

『ハリケーン プリーズ』

 きっと、向こうからすれば、土煙の中に、緑の光が漏れたと見えたのだろう。

『フゥー フゥー フゥーフゥーフゥフゥー』

 土煙が出まき散らされるとともに現れた、緑のウィザード。エメラルドのウィザードは、その身に風を纏わせながらぐんぐん上昇。風のファントムと接触する直前で、再びソードガンのパーツと握手。

『ハリケーン スラッシュストライク』

 刹那。交差とともに、風のファントムを両断。爆発。

「次!」

 それは、地上からこちらを見上げる地のファントム。エメラルドの指輪をトパーズの指輪と入れ替え、即使用。

『ランド プリーズ』

 自由落下しながら、ウィザードの足元に黄色の魔法陣。

『ドッドッ ド ド ド ドンッドンッ ドッドッドン』

魔法陣を突き抜け、トパーズとなったウィザードは、思い切りの力で地面を叩く。
 すると、ウィザードのバカ力が、地のファントムの動きを鈍らせる。

「今だ!」

 ソードガンを銃に戻したウィザードは、すぐさまトパーズの指輪を読み込ませる。

『ランド シューティングストライク』

 地のファントムが動きを始める前に、黄色の弾丸を発射。
 地のファントムは、有無を言わさずに爆散した。

「何だ……何なんだ? お前?」

 立て続けに三体も倒されたからだろう。火のファントムは焦りながら慄く。

「なぜ、俺たちの邪魔をする?」

『フレイム プリーズ』

 火のファントムに対し、ルビーに戻ったウィザードは答えた。

「そんなの当たり前じゃん」

 右手の指輪を、腰のホルスターに付いている指輪と入れ替える。それを、操作したベルトに読み込ませる。

「人を守るためだよ。」
「ふ、ふざけるな! おい、見逃せ!」
「ダメだよ。悪いけど、ショーはもう待ってくれない。幕が上がれば演り切る終わりまで。さあ、」

 一瞬だけ溜め、告げた。

「3 2 1 showtime」

『チョーイイネ キックストライク サイコー!』

 その指輪の効力は、ウィザードの足元。その足場を中心に、円形が発生。燃え上がる炎をその円周に纏わせるそれの上で、ウィザードは腰を低くし、火のファントムを睨む。

「はあぁ……」

 円陣の炎が、徐々に右足に集約されていく。
 ウィザードはそのまま、回転しながら飛び上がる。
 右足を天に向け、そのままぐんぐん上昇。
 体勢を変え、右足を火のファントムへ向ける。

「だぁああああああああああああ!」


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