1章
”Life is show time”
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な状況にも関わらず、ウィザードはルビーの指輪を翳しながら言った。
「さあ。ショータイムだ。いや、まさにこれは……Life is show time!」
ウィザードは、新しく左手に指輪を付け替え、ベルトに読み込ませる。
『コネクト プリーズ』
出現した、小さな魔法陣。それに右手を突っ込む。その内側から引っ張り出したのは、銀でできた銃だった。
それを乱射しながら、ウィザードは走る。ジャンプし、グールの槍を避ける。軽快な動きで、前後、左右のグールを撃ち取る。
そのまま銃を操作。すると、銃は銃口の裏に収納された刃が牙をむく。
これこそが、銀の銃剣、ウィザーソードガンの特徴の一つだった。
キリキリと回転させながら、ウィザードは次々とグールたちを切り倒していく。
「お待ちなさい」
グールを粗方倒し終えたとき、ウィザードの体が押し倒された。
大量の水により押し流され、地面を転がるウィザード。見上げれば、水のような形のファントムがいた。
「ウィザード。思い出しました。何でも、各地でファントムを狩っているものがいると」
「へえ。俺結構有名なんだ」
「その首。私が討ち取らせていただきましょう!」
水のファントムの攻撃を避け、ウィザードは左手のルビーを入れ替える。
青々とした美しいサファイアに。
「俺ってさ、相性で攻めるより、同じタイプで攻める方が好きなんだよね」
ウィザードはそう言って、サファイアをベルトに掲げる。
『ウォーター プリーズ』
次に、青い魔法陣が現れた。それは、ウィザードの頭上。
『スイ〜スイ〜スイ〜』
蒼い魔法陣がゆっくりとウィザードの体を通過していく。サファイアの力が秘められたそれが通過した後には、ウィザードのルビーは、全てサファイアに差し替えられていた。
「いくよ」
サファイアの姿になったウィザードは、数回銀の剣を回転させ、水のファントムを袈裟切り。
すさかず、ウィザードはソードガンの一部を操作する。手の形をしたそれは、親指に当たる部位を開くことにより、サファイアの手と握手をする形になる。
すると。
『ウォーター スラッシュストライク』
すると、ソードガンの刃に、青い水の渦を纏う。
『スイ〜スイ〜スイ〜』
「そんなもの、ただのこけおどしです!」
しかし、水のファントムは恐れることもなく、こちらに迫ってくる。
だが、ウィザードは焦ることなく、カウンター。
青いファントムは、それよりもさらに青い水の刃により引き裂かれ、爆発。消滅した。
「まずは一人。うわっ!」
勝利の余韻に浸る余裕もなく、ウィザードの背中に痛みが走る。振り向くと、風のファントムが上空から
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