第三十一話 モデルVの正体
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「…強いなプレリー」
「ありがとう…でもヴァン…あなたのおかげよ」
「え?」
「エリアFで私がお姉ちゃんのことでショックを受けていた時、あなたが言ってくれたじゃない…“最後まで諦めるな”って…あの言葉のおかげで私…最後まで諦めずに頑張ろうって思えたのよ。ありがとう、ここまで来られたのもあなたがいてくれたおかげだわ」
「プレリー…そうか…」
「……ねえ、ジルウェ…アタシ達、思いっきり邪魔じゃない?」
「そうだなぁ…退散するか…」
見つめ合う二人に気付かれないようにジルウェとエールは部屋を後にしたのであった。
「でも、ジルウェ…何かあの二人ってお似合いじゃない?」
「ヴァンと司令官がか?まあ、ヴァンも無茶するような奴だから…あいつには司令官みたいな包容力のある人が良いのかもな」
「でも、プレリーのファンがうるさそうだよ」
エールもこのガーディアンベースに所属してからプレリーにはファンがいることは知っている。
流石にロックマンであるヴァンに難癖をつけるような者はいないと思うが…。
「まあ、とにかく俺はヴァンの幸せを祈るか。エールも早く良い人が見つかると良いな」
「むっ…………ジルウェの馬鹿」
鈍感な先輩に小さい声で悪態を吐くエールであった。
そして残されたヴァンとプレリーは、エールとジルウェがいないことに気付いた。
「あれ、先輩とエールがいないぞ…せっかくみんなで食おうと菓子を持ってきたのにな」
取り出した袋にはキャンディ、一口サイズのチョコレート、スナック菓子がたんまりと入っていた。
「ヴァン、それって遊園地のクレーンゲームの景品よね」
「まあ、腐ることはなくてもあのまま放置しとくのも勿体ないからな。どうせなら俺達の腹に収めようと」
「スナック菓子…初めて」
スナック菓子に興味津々なプレリーにヴァンは一つプレリーに差し出した。
「スナック菓子食べたことないのか?」
「飴やチョコレートは食べたことはあるけど、スナック菓子は初めて食べるわ」
サクサクとスナック菓子を食べていくプレリー。
ヴァンはチョコレートを口に運びながら、後でサルディーヌに分けてやる分を考えていた。
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