暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第8章:拓かれる可能性
第245話「決して見果てぬ憧憬」
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正面突破も可能ね」

「はぁ……はぁ……正面突破?」

「ええ。私は貴方を元の世界に送り届けると言ったわよね?」

 息を整えながら、帝は優奈の言葉に頷く。

「その際、ここに入る時の出入り口はイリスの軍勢がいると言ったはずよ」

「……そうだな」

 それをどうにかするため、味方となる神を探すはずだったと、帝は思い出す。

「だけど、貴方のその力さえあれば、洗脳された神相手なら圧倒できるわ」

「……そういう事か」

 もう一つの手段として、強行突破があった。
 今なら、それが出来るという訳だ。

「問題は、貴方の体力が持つかどうかだけど……聞くのは愚問だったわね」

「ああ。行けるぜ」

 既に息を整え終わった帝は、万全の態勢とも言える状態だった。

「……そうさ、俺の憧れた存在は、あんな奴らに負ける訳がねぇ」

「頼もしいわね。じゃあ、行きましょうか」

 悠然と、二人は歩を進める。
 その足取りには、満ち溢れた自信が感じられた。


















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