第8章:拓かれる可能性
第245話「決して見果てぬ憧憬」
[9/9]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
正面突破も可能ね」
「はぁ……はぁ……正面突破?」
「ええ。私は貴方を元の世界に送り届けると言ったわよね?」
息を整えながら、帝は優奈の言葉に頷く。
「その際、ここに入る時の出入り口はイリスの軍勢がいると言ったはずよ」
「……そうだな」
それをどうにかするため、味方となる神を探すはずだったと、帝は思い出す。
「だけど、貴方のその力さえあれば、洗脳された神相手なら圧倒できるわ」
「……そういう事か」
もう一つの手段として、強行突破があった。
今なら、それが出来るという訳だ。
「問題は、貴方の体力が持つかどうかだけど……聞くのは愚問だったわね」
「ああ。行けるぜ」
既に息を整え終わった帝は、万全の態勢とも言える状態だった。
「……そうさ、俺の憧れた存在は、あんな奴らに負ける訳がねぇ」
「頼もしいわね。じゃあ、行きましょうか」
悠然と、二人は歩を進める。
その足取りには、満ち溢れた自信が感じられた。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ