第六十話 ハルケギニア大寒波
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分かりやすいし、言葉だけじゃきっと受け入れて貰えないわ」
ミシェルはワナワナと振るえ、やがて諦めたようにガックリと肩を落とした。
「言いたい事は分かりました。ですが、一言相談して欲しかったです」
「ごめんねミシェル。今度から言われたとおりにするわ」
「お願いしますよ」
ミシェルは肩を落としてカトレアに言った。
さて、カトレアの毒見を見た民衆はというと、効果があったのかジャガイモ鍋に集まり始めた。
「オラも試しに食べてみようかな」
「何だか美味そうだ」
「さあさあ、皆さん。まだまだ、いっぱいありますから並んで下さい」
散々怖がっていたのに現金なもので、ジャガイモ鍋はあっという間に空になった。
この時の出来事が口コミで広がり、ジャガイモはトリステイン国民に受け入れられるようになった。
最終的に、ハルケギニアを襲った大寒波の犠牲者は、全ハルケギニアで約50万人で、最も犠牲者の多かった国はアルビオン王国の25万人で凍死者よりも餓死者が多かった、次いでガリアと南国なのに被害甚大なロマリアの10万人づつの計20万人、そしてゲルマニアの5万人で、最も被害の少ないトリステインでも5000人もの被害者が出た。
トリステイン以外の国々は、大いにその国力を下げ、取り分けアルビオン王国は、物価の高騰と重税に人心は離れ国を捨てる者が万単位で出た。
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