第二十七話 データディスクの奪還
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屋の仕事の途中で見たことある!アタシ、場所分かるよ」
プレリーとエールの言葉にヴァンは頷いた。
「俺もアウターにいた時にそこで隠れていたこともある。」
アウターにいた時、雨風を凌げる場所としてそこを利用していたようだ。
「どうやら行きは問題ないようだな、二人共…気を付けろよ」
「データディスクを回収したらこの小型端末で調べてみて」
「「分かった」」
二人はプレリーから小型端末を受け取ると、ブリッジを飛び出してトランスサーバーに向かう。
「…………ジルウェさん」
「?はい」
二人がガーディアンベースからエリアAの森に転送された直後、プレリーがジルウェに話しかける。
「ヴァンのこと…なんですけど」
「ヴァンが何か……まさかあいつまた失言でもしましたか?あいつ悪い奴じゃないんですが、少々デリカシーが…」
まさかプレリーに対して失言をしたんじゃないだろうかとジルウェは顔を引き攣らせるが、プレリーは首と両手を慌てて振る。
「いいえ、違います!…何か変化はありませんでしたか?雰囲気とか…些細な…」
「いいえ、普段通りでした………いや、俺達と少し距離を取っていたような気がしたような…でもそれ以外は何も…」
「そう…ですか…」
「あの、ヴァンに…何か?」
真剣な表情を浮かべて尋ねてくるジルウェ。
ヴァンの保護者である彼に隠し事はしてはならないだろうと判断したプレリーは前に起きたことを話した。
当然それを聞いたジルウェは絶句する。
「ちょっと待って下さい…ヴァンがあなたを…殺そうとした…?そんな…馬鹿なことが…」
「本当…です…途中でヴァンが踏み止まってくれたから無事でしたけど…」
もしあの時にヴァンの意識が戻らなかった場合、自分は死んでいただろう。
「ですが、あいつはモデルXの力でモデルOの干渉は抑えられているはずじゃ…」
「多分…モデルXの力でも抑制が効かなくなってきたのかもしれません…」
「………そんな、それじゃあ…あいつは…」
最悪の場合はイレギュラーとなる可能性が高い。
「……その時は、私達で全力で彼を助けましょう。彼は私達のために戦ってくれている…だから、ジルウェさん…万が一の時はあなたも力を貸して下さい」
「…勿論です。ようやく再会出来た後輩を、また失うわけにはいきませんからね」
プレリーとジルウェは決意に満ちた表示で頷くと、二人から通信が来た。
『プレリー、エリアJに着いたぞ』
「ええ、分かったわ。ライブメタルの反応はヴァン達がいるエリアから大分離れた場所にあるわ。エール、もしヴァンだけでは進めない場所に出たら助けてあげて」
『うん、分かった。任せて…モデルLもいい
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