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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
コラボ章-様々なサーヴァントとマスター…そして性癖。-
聖女Mが来る/新興宗教『人間同盟』
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飾って派手なおばさんだ。

「あのー、ちょっといいですか。」

さて、オーナーさんには普段からお世話になっている。
というわけで困り顔になっているオーナーさんを助けるために俺は話に割って入る事にした。

「あら?なんですかあなた!?」

こっちを見て甲高い声で話すおばさん…いや、マダム。
にしても香水のニオイきっついな…。

「んん。実は俺、こういう者でしてね…。」

探偵は第一印象が大事。
香水のニオイにやや顔をしかめながらも俺は頑張って笑顔で名刺を渡す。
ちなみに名刺はおっきーの手作りだ。
二人で徹夜して考えて作ったんだぜ。

「まぁ、」

と、おばさんは差し出された名刺を受け取ろうとしたその時、

「…!!」

俺の手の甲にある令呪を見るなり

「い、いやああああああああああああああああああああああああああああーーーーーッ!!!!!」

「は?」

いきなり叫び出し、思い切り後ずさったのだ。
なんだこのヒステリックババア。

「どうした!?」
「何があった!? 」

ババアの叫びを聞きつけ、外でデモ隊みたいなことをしていたやつらの一部がロビーに入り込んでくる。

「さ…触られたわ!!こいつ"契約者"よ!!」

「な…なんだって!?」

俺を指差し、契約者だと叫ぶババア。
そしてハンドバッグからウェットティッシュを取り出したかと思えば、火がつくくらいの勢いで名刺を受け取ろうとしたその手をこすり始めた。

「どうしよう…どうしようどうしようどうしよう…!!」

「落ち着いて!!ともかく撤退だ!!一刻も早く本部で"浄化"しなければ…!!」
「ああ…大変だ!このままでは彼女も悪魔と契約させられる…!!」

そういい、男性二人はおばさんを支えながらホテルを去っていった。
なにあれ、完璧置いてかれてんだけど俺。

「ありがとう探偵さん。助かったよ。」

呆然としていると後ろから声をかけられる。
オーナーさんだ。

「いや、なによりっす。ところであいつらは?」
「ああ、知らないかい?『人間同盟』だよ。」

人間同盟?

「君達が連れているサーヴァントを悪魔とし、この世界から追い出すために活動してる宗教団体さ。」

「へぇ…。」

以前barで似たような話をマキさんから聞いたことがあるな。

「世界がこんなことになっちゃって、それで一部の人達にサーヴァントがやってきたでしょ?でも人間同盟の人達はそんな都合のイイ話なんて有り得ないって。それはきっと人間の魂を狙う悪魔の仕業なんだってさ。」

「なるほど…。」

自分にサーヴァントが来てくれた。
それは確かにものすごくありがたい話だ。
けど、それは第三者からの目から見れば話
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