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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
075話 記憶巡り編 とある視点で見る記憶 その2
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妹の……』
『間桐……桜です』

士郎さんもいつまでも玄関に立たせておくのもアレだと感じたのか家に向かい入れて着替えを貸したのだが、後から帰ってきた藤村先生に色々と誤解されそうになっていた。
…………うんうん。
いいねぇ……。まさしくヒロインその1の人かもしれないわ!
しかも慎二さんの妹って事は後輩属性持ち!これはキターーーーー!!

桜さんの話を聞いていくと、どうにも士郎さんのケガが治るまで手伝いをしたいという。
それには士郎さんも藤村先生も申し訳ないという気持ちになったのか一度は断ったのだけど、それから毎日玄関前までやってくる桜さんの姿を見て士郎さんも根負けしたのか、桜さんに手伝いを頼むことにしたのであった。

だけど、桜さんは家事とか一切できないという事を知って士郎さんはそれから指示をしながら桜さんに服の畳み方や掃除、料理などの指導をしていく。
すると今まで感情があんまり窺えなかった桜さんの表情に次第に色が付きはじめてきていて笑顔が増えていく光景を見せられて、

「士郎さーん? こんな先輩後輩関係なのに桜さんとはなんにもなかったんですかぁ〜? 合鍵まで渡しちゃいまして〜」
『朝倉。お前の期待の眼差しにどう答えればいいかはしらんが桜とはなにもなかったよ。俺にとっては桜は可愛い後輩で、慎二の妹でそれ以上の事はなかったんだから』
「なんか、そう考えると桜さんが不憫だね……」
『どういう意味だ?アスナ』
「「「「はぁー……」」」」

それで一斉にため息を吐かれる士郎さんにわたしは同情は出来なかった。
むしろアスナ達と同じ気持ちだし。

そしてそんな士郎さんと桜さんとついでに藤村先生とのささやかな時間は流れていって、桜さんも士郎さんと同じ高校に入学すると言って一生懸命勉強を衛宮の家でしている光景を見て、健気だなぁ……という思いと同時に、なんで夜まで士郎さんの家で過ごしているのか少し疑問がわいた。
自分の家でも勉強はできるだろうし、もしかして自分の家にはあんまりいたくないのかな?という思いに至った。
こういうのって、桜さんには失礼だけどもしかして桜さんは家ではいびられているのではないか?と感じたからだ。
その証拠に桜さんは間桐の家での暮らしぶりは士郎さんには一切話さないからだ。
色々想像が膨らむけどわたしとしてはあんまりしたくないけど、もしかして創作視点でいえば桜さんって所謂汚れヒロイン?もしくは被害者側から加害者側に変わる系?

そうわたしが感じたのは、士郎さんが桜さんが泊まっていく事があっても、いつものように死と隣り合わせの修行を繰り返していたからだ。
しかも士郎さんがこの時にまともに使える魔術は良くて強化くらいだから結界なんて論外だし、もし……間桐家が創作のセオリー通りなら魔術の家系だったならバレて
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