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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
無印編
第32話:三つ巴の争奪戦・その4
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援護ありきとは言えかなり善戦している様子の響に、颯人は仮面の奥で安堵の溜め息を吐くとチラリと透とヒュドラの戦いに目を向ける。
「えぇい、ちょこまかとぉっ!?」
鋸の様な剣を振り回すヒュドラに対して、透は身軽さを活かして素早く立ち回っている。しかも動き回るだけでなく、一瞬の隙を見つけて一撃入れるのを忘れない。
しかしヒュドラもやられてばかりではなく、敢えて大振りな一撃を放ち透の動きを誘導し、隙を突いてきた彼の一撃を紙一重で回避し反撃の一撃を叩き込んだ。
流石幹部として名を連ねるヒュドラと、実力だけなら十分幹部として通用するだろう透の戦いである。正に一進一退と言った感じだ。
さて、こうなると後は颯人も頑張らねば。何とかしてこの綱引きを制し、デュランダルのケースをこちら側に引き寄せなければならない。
そう思った矢先、突然ケースが内側から弾けるように開いた。
「何だッ!?」
「これはッ!?」
突然の出来事に颯人もクリスも、いや2人だけでなくその場の誰もがデュランダルに注目していた。
その場にいる誰もが見守る中、デュランダルは独りでに宙に浮かび黄金の輝きを放つ。
「あれは、デュランダルが起動したのか!? 了子君!?」
「恐らく奏ちゃんのに加えて、精神的に安定した響ちゃんのフォニックゲインに反応して覚醒したんだわ!」
突然起動したデュランダルに驚愕する弦十郎達だったが、装者と魔法使い達の行動は別だった。
「あたしが貰う!」
「渡す、ものかぁ!!」
響とクリスは起動したデュランダルの確保に動いた。メイジも動こうとしたが、響からの一撃がまだ残っているからか跳ぼうとはしたがすぐにまた膝をついてしまった。
一方、奏の動きは違った。彼女はデュランダルに気を取られているメデューサに、容赦なく一撃を叩き込んだ。
「隙あり!!」
[SATURN∞BREAK]
「ッ!? しま、ぐあっ?!」
咄嗟の事で反応が遅れたメデューサは、奏が放った『SATURN∞BREAK』により吹き飛ばされる。
「今だ颯人!!」
「よっしゃ!」
吹き飛ばされたメデューサを見て、颯人はこの場でメデューサを打ち倒すべくトドメの一撃を放ちに掛かった。
右手の指輪を、奏も初めて見る物に変えハンドオーサーに翳した。
〈チョーイイネ! キックストライク、サイコー!〉
発動したのは必殺の魔法『ストライクウィザード』。
コートの裾を翻してメデューサに向けて駆け出し、側転、バク転とアクロバティックな動きを交えて上空に飛び上がると右足に炎の魔力を集束させて跳び蹴りを放った。
如何に幹部として名を連ねそこらのメイジより頑丈だろうが、体勢が崩れた状態でこ
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