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提督はBarにいる。
春を味わう筍料理・3
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るかしら?」

 挑戦的な笑みを浮かべる陸奥。こいつはこうやってたまに俺を試そうというか、からかってこようとする。『出来るもんならやってみろ』という意思が駄々漏れだ。

「あいよ。任せときな」



《簡単!美味しい!筍のペペロンチーノ風》※分量:2人前

・筍(ゆでたもの):200g

・アスパラガス:4〜5本

・ニンニク:1片

・唐辛子(乾燥):1本

・オリーブオイル:大さじ2

・塩、胡椒:少々



 さ、手早く出来て尚且つ美味いのがこの料理のウリだ。ちゃっちゃと行こう。まずは野菜の下拵え。筍は食べやすい大きさにカット。手早く炒めるから、あんまり厚くなりすぎないようにな。アスパラガスは根元の方の皮をピーラーで剥き、固めに茹でてから適当な長さに切り揃える。ニンニクはみじん切り、唐辛子は小口切りにする。辛いのが苦手なら、種は入念に取っておく。

 フライパンにオリーブオイルを引いて熱し、ニンニクと唐辛子を弱火で炒めていく。香りが立ってきたら筍とアスパラガスを入れて、火を強めて炒めていく。筍にうっすらと焼き色が付いたら塩、胡椒で味付けをして出来上がり。




「ほら出来たぞ、『筍のペペロンチーノ風』だ」

「う〜ん……」

 早速出来た料理を陸奥に出してやるが、何処と無く陸奥が不満げに見える。実際、うんうん唸っている。

「どうした?もしかしてニンニクがまずかったか」

「え?ううん、普通に美味しいわよ?ニンニクも好きだし」

 ニンニクは美味いんだが、やはり食べた後の口臭が気になって避ける奴はウチの艦娘連中にも少なからずいる。だが、陸奥は前々から好んで食べてたしな。なら何が不満だというのか。

「なんていうか、こう……もっとガツンと来るようなのが食べたかったのよね。今日の気分的に」

「要するに、ボリューム不足って事か」

「そう!そういう事よ」

「なら話は早いや。少し時間が掛かるが……ボリュームたっぷりの筍料理、食わしてやるよ」

「あらあら、楽しみにしてるわ♪」



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