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『外伝:紫』崩壊した世界で紫式部が来てくれたけどなにか違う
☆なによりあたしは、異常だった。
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デレムーブをかます前に作戦が全て水泡へと帰してしまったのである。】

「なっ…!?」
「へー。そうなんだぁ…?」

うっかり出てしまう泰山解説祭。
自然と口元が歪む。
自分が今とても悪い笑みを浮かべているのが、鏡を見なくてもわかる。

「あたしをいじめて、自分だけのものにして、それからどうするつもりだったの?"イカされた"紫式部さん?」
「そ、それは違います…!」

戸惑う香子。
泰山解説祭であたしの心の内を暴いて追い詰めるつもりが、逆に自分の首を絞めてしまった。
イカされたことはバレ、さらに計画まで丸裸にされてしまいもう面目丸潰れだろう。

「何が違うの?教えてよ?"イカされて作戦も台無しになった"紫式部さん。」
「も、もうそれで呼ぶのはおやめください!!」

顔を真っ赤にして、絞り出したような声で言う。
恥ずかしいのだろう。
だけど、もっと恥ずかしい思いをしてもらおう。

「具体的にどうするつもりだったのかな?」
「お、教えるわけには…!」

【寸止めを繰り返し、泣いて懇願するまでやめない。持ってきた媚薬を使って完璧に堕ちた後、上下関係をハッキリさせて自分のモノにするつもりだった。】

「あ…あああ!!違うんです!!それは違うんです!!」

泰山解説祭は本当の事を記す。それはあたしの事で確認済みだ。

「ふーんそうなんだ。寸止めね?」
「ま、まさか葵様?そ、それはなんです?その手に持った紐は何なんですか!?」

紐?
なんか偶然その辺に落ちてたんだよね。

「言わなくても分かるでしょ?それとも見てみる?あたしの"泰山解説祭"。」

きっと今も悪い顔をしているんだろう。
そして香子は、あたしの眼前に現れたの文章に絶望する。

【わからせてやろう。マスターとサーヴァントの上下関係というものを。まずは寸止めからだ。媚薬の隠し場所を吐くまでやめない。場所が分かった後は自分に飲ませるつもりであったそれを全部本人に飲ませてあげよう。それからはたくさん可愛がって紫式部をあたしの"女"にする。】

「ありがとう香子。あなたのおかげで…あたし何がしたいか分かったんだ。」

怯えた顔で隅に逃げる。
それがたまらない。

「な、なにを…。」
「あたしね、大人しくて、胸が大きくて、女性らしい女性が大好きっていうか、まさに香子がドンピシャなんだ。」

今度はあたしが手首を掴み、逃げられないようにする。
キャスタークラスだから力が弱いのだろうか、はたまた抵抗するのを諦めたのか、
香子はただ怯えた目でこちらの様子を伺うだけだった。

「で、一番好きなのが…
そんな女性をあたしの手で滅茶苦茶にしてあげること。
香子のリアクション見ててさ、気付いちゃったんだ。
怯える姿
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