第二十五話 モブ視点と嫉妬
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かじゃなかったらしい。
ジルウェも俺みたいにイレギュラーの被害者で唯一の生き残りだったんだ。
だから最初は荒れていてイレギュラー狩りに誰よりも精を出していたらしい。
それが今ではこんな穏やかになってんだから保護した子供達との触れ合いはジルウェにとって良い方向に向かったらしい。
“それでは、俺はこの辺で失礼します。あいつらも腹を空かせてるだろうし、エール達だけじゃ大変ですから”
保護した子供達には幼いなりにジルウェを手伝おうとする健気なのもいるらしく、急いでジルウェは自分の会社に戻っていく。
あいつ絶対保育士向きだろ、仮就職先を間違えてるよ。
そしてあれから数年経ち、モデルZの対のライブメタル・モデルXが発見され、ジルウェがいつも話題にしていた一人の女の子を連れてきた。
名前はエール…イレギュラー襲撃で家族を失い、更に一年前に兄妹同然の幼なじみを喪った。
最初は自閉気味だったらしいのに今じゃあんなに元気なんて強い娘じゃねえか。
そしてエリアDへのイレギュラー襲撃事件。
エールがガーディアンベースを飛び出してエリアDに向かった。
気持ちは分からなくもないが、実戦経験が少ないあの娘が行くなんて危険すぎだ。
もし死んじまったらお袋さんや幼なじみの犠牲が無駄になっちまうぜ。
俺も地上部隊の一員として出撃したが、やっぱりライブメタルを持つ奴と持たない奴の実力差は大きく、ほとんどあの二人が持っていったから俺達は確実に連携を取って戦うことが出来た。
やっぱり凄えのなライブメタルって、何故にライブメタルは俺を適合者に選んでくれないのか……やっぱり顔か?
すると、俺達の前にモデルZよりも深い赤…真紅のアーマーを纏った子供が現れた。
何だこりゃ?何て言うかこいつから得体の知れない不気味さを感じられる。
傷だらけのジルウェとエールを連れてきて労るようにそっと地面に寝かせたことから悪い奴じゃねえんだろうけど。
“知り合いなのか?知り合いなら…二人を頼む”
隊長に二人を任せる子供…。
む、年上に対してタメ口とは礼儀がなってねえな。
いや、俺も礼儀正しいわけじゃねえけど。
そいつは俺達に二人を任せて今でもイレギュラーがいるポイントへ向かっていった。
俺達は改めて二人の状態を確かめる。
エールは酷い怪我だが、命に関わる程じゃねえ。
だけどジルウェはエールより酷え、どうやったらこんなダメージを受けるんだ?普通なら死んでるぞ。
二人をガーディアンベースに転送して、二人の状態を報告すると俺達はイレギュラーが暴れている次のポイントに向かった。
そしてイレギュラー襲撃からしばらくして、エールが再起して俺達の仲間になってくれた。
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