第二十五話 モブ視点と嫉妬
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俺はガーディアンベースで勤務しているメンバーの一人だ。
俺も昔、イレギュラーに襲われて死にかけたけど、ガーディアンの一員だったジルウェに助けられたことで何とか助かった。
まあ、俺はライブメタルの適合者じゃなかったけどな。
俺は自分みたいな奴をこれ以上出さないためにガーディアンに入った。
ジルウェみたいにライブメタルを持って戦えるわけじゃないし、セードルみたいに重火器が使いこなせるわけでも、副司令みたいに頭も良くねえ、トンみたいにでけえ体や馬鹿力があるわけでもねえ、だけど何かしたかったんだ。
そして一番の理由は…。
“司令官、イレギュラー掃討のミッションは終了しました。”
モデルZのアーマーを纏ったジルウェがミッションから帰ってきてガーディアンベースの司令官であるプレリー様にミッション終了の報告をしていた。
ジルウェはガーディアンベースでは最高戦力で、イレギュラー掃討ミッションでは確実にお呼びがかかる。
しかし、声には疲れが感じられる。
無理もねえ、イレギュラー掃討ミッションってことは当然被害者もいる。
きっと今回のミッションでも救えなかった人達がいるんだろう。
いくらライブメタルの力が強力でもジルウェは一人。
行動するにも限界があるし、せめてライブメタルの適合者がもう一人か二人いれば違うんだろうけどな。
“お疲れ様、ジルウェさん。今日もありがとうございます…ごめんなさい、あなたに保護した子供達のお世話をさせているのに、こんなことまでさせて”
プレリー様の麗しい顔が申し訳なさで翳る。
普段ならプレリー様になんて顔させてるんだと突っ掛かりたいところだが、状況が状況だ。
流石に理解出来ない程、俺はガキじゃない。
俺がガーディアンに入った理由はプレリー様だ。
美少女なのに組織の司令官。
司令官なのに俺達みたいな下っ端にも気をかけて下さる方だ。
惚れない方がおかしい。
あ、勿論イレギュラー関連のこともあるから勘違いするなよ?
“良いんですよ。最近あいつらも少し元気が出てきたみたいですしね”
ジルウェは初代司令官からの指示…正確にはその指示を引き継いだプレリー様からイレギュラー襲撃の被害にあった人物を保護してジルウェ・エクスプレスって言う自営業の運び屋を営んでいる。
保護するのが子供ばかりだからガーディアンベースに来る度に子育ての愚痴やら、少しずつ成長していく子供達のことでガーディアンのメンバーに話していた。
ジルウェは戦場よりどちらかと言えば保育所とかそういう所で働いてるのが似合いそうだよな。
子供達の成長を自分のことのように喜んでいるところにそういうのを感じる。
でもジルウェだって最初はこんな風に穏や
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