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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
無印編
第31話:三つ巴の争奪戦・その3
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の前に2人のメイジが降り立った。先程クリスに投げ飛ばされた奴らだ。
ノイズの包囲を切り抜けて、ここまで戻ってきたのだろう。
再び訪れた窮地に、了子は身構える。
メイジ達はもう容赦するつもりはないのか、それぞれスクラッチネイルとライドスクレイパーを構え了子に襲い掛かった。
「チッ!!」
咄嗟にメイジ達に向け片手を翳し、2人のメイジの凶刃が了子に振り下ろされた。
その瞬間、横合いから飛び出してきた弦十郎がメイジの1人を渾身の力を込めて殴り飛ばした。
「うぉおおぉぉぉりゃぁぁぁぁぁっ!!」
「がぁっ?!」
「げ、弦十郎君!?」
いきなり飛び出してきた弦十郎に面食らう了子だったが、それ以上に驚愕したのはもう1人のメイジだ。
まさか生身の人間に、変身した魔法使いが一撃で殴り飛ばされるなど思っても見なかったのだから。
驚愕のあまり、その場で棒立ちになるメイジ。
それは致命的な隙であった。
彼が気を取り直して身構えるのと同時に、弦十郎は彼への攻撃を行っていた。
「ふんっ!!」
「ごふっ?!」
弦十郎がメイジに中段回し蹴りを放つ。
咄嗟にライドスクレイパーで防ぐメイジだったが、なんと弦十郎の蹴りはライドスクレイパーの柄をへし折ってそのまま蹴り飛ばしてしまった。
蹴り飛ばされたメイジは、その勢いのまま海に向かって落ちていく。絶妙な手加減で死んではいないが、このままでは溺れてしまう。
その前に、弦十郎の後を追いかけてきた奏が着水したメイジを引っ張り上げた。
とりあえず救助したメイジを適当な所に放っておいて、奏と物陰から出てきた裕司は弦十郎に文句を言った。
「司令っ!? 無茶しないでくださいっ!?」
「おい旦那!? ノイズにやられたらどうするつもりだったんだよ!?」
「颯人君から借りたこいつらが居れば大丈夫だろう」
2人の抗議に弦十郎は大した事はないとでも言う様に返した。
実際今も弦十郎に近付こうとするノイズに対し、颯人の使い魔たちは意外と善戦して食い止めていた。基本魔力で体を構成された使い魔の攻撃は、ノイズにも一応有効だったのだ。
しかしたった三体で凌ぎ切れるノイズの数など高が知れている。大型だったり使い魔では対処が間に合わない数のノイズに迫られては堪ったものではなかっただろう。
何より、指揮官が最前線に出張るなど前代未聞である。
「だからって、何も司令が飛び出すことないじゃないですか!?」
一応経緯を説明すると、弦十郎も好きでここまで進んだ訳ではない。
持ち前の超人的身体能力で着地した彼は、最初は裕司と共に安全圏まで退避しようとしていた。だがノイズから逃れる為の移動を繰り返してい
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