ターン26 復讐の最終方程式
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成すすべなく倒されるのがオチだろう。すかさず融合素材とし、さらに次への布石を打つ。空中に浮かんだ渦の中に水と炎、2体のモンスターが吸い込まれて混じりあう。
「英雄の蕾、今ここに咲き誇る。紅蓮の大輪よ咲き誇れ!融合召喚、E・HERO ノヴァマスター!」
E・HERO ノヴァマスター 守2100
炎の色をした鎧に身を包む紅蓮の戦士が、片膝をついて守備の姿勢をとる。攻撃力だけ見ればこのまま攻撃に繋げれることでマグマ程度ならば戦闘破壊も狙えるが、あいにくとジャイアントレーナーの効果を1度でも使用したターン、そのプレイヤーは攻撃宣言が行えない。
では、なぜあえて融合召喚を行ったのか。その答えは、その素材にあった。
「リキッドマンは1ターンに1度、融合召喚の素材となった際にカードを2枚ドローし、その後手札1枚を捨てます。この時にシャドー・ミストを捨てることで、その効果を発動。デッキから別の仲間、V・HERO ヴァイオンを手札に加えます。そして魔法カード、闇の誘惑を発動!カードをさらに2枚ドローし、手札から闇属性のヴァイオンを除外です」
ジャイアントレーナーの効果も合わせ、これで少女の手札は4枚。手札消費の粗さが弱点のHEROとしては、すでにデュエルが中盤に差し掛かっていることを考えると驚くべき枚数だと言えるだろう。その内容を一瞥し、一気にその全てをデュエルディスクに押し込んだ。
「最後にカードを4枚セット。このエンドフェイズにシャッフル・リボーンの効果により私は手札1枚を除外しなければいけませんが、見ての通り私の手札はすでに0。よって、このデメリットは発生しません」
「俺のターン。増殖するGをリリースし、2枚目のモンスターゲートを発動。1枚目、レベル4モンスター、斬機ディヴィジョン。よってディヴィジョンを特殊召喚する」
「あのカードは……?」
斬機ディヴィジョン 攻1500
マルチプライヤーと同じ金色のカラーリングの斬機、しかし手にした武器が違う。細身の二刀流を構えていたあちらとは対照的に、このディヴィジョンが持つのは自らの装甲と同じく金色に輝く巨大な薙刀だった。
「レベル4のディヴィジョンに、レベル8のマグマをチューニング。ちっぽけな羽虫の一飛びが、強固なる要塞を突き崩す嵐となる。シンクロ召喚、レベル12。すべてを打ち砕け、B・F−決戦のビッグ・バリスタ!」
☆4+☆8=☆12
B・F−決戦のビッグ・バリスタ 攻3000
「ビッグ・バリスタの特殊召喚時、墓地の昆虫族モンスターをすべて除外することで、除外されている昆虫族1体につき500の全体弱体化を行う。ビー・エフェクト・テンペスト!」
あの時と同じ組み合わせから、あの時と同じシ
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