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遊戯王BV〜摩天楼の四方山話〜
ターン26 復讐の最終方程式
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!ランク8、熱血指導王ジャイアントレーナー!」

 熱血指導王ジャイアントレーナー 攻2800

 傷つき倒れた夕顔の手から、最後の力で繋がれた師弟の絆。今再び先ほどの雪辱を果たすべくフィールドへと現れた武道の巨人が、雄たけびと共にバットと竹刀の二刀流で仁王立ちする。

「行きますよ、ジャイアントレーナーの熱血効果、発動!オーバーレイユニットを1つ使い、自分のデッキからカードを1枚ドローします。そしてそのカードがモンスターカードだった場合、相手プレイヤーに800のダメージです!まずは1回目、ドロー!」

 熱血指導王ジャイアントレーナー(3)→(2)

「……魔法カード、貪欲な壺!モンスターではないため、ダメージは発生しません……!」
「おおかた3回連続でモンスターを引き、俺のライフを0にする目論見だったんだろうが。所詮は子供の浅知恵、1度目から失敗するとはな」

 嘲りの言葉に熱くなった頭を、唇を噛んで堪える。ジャイアントレーナーは黙したまま、何も語らない。

「返しの一太刀、熱血効果発動です!師匠、私に力を……!ドロー!」

 次いで2枚目。おそるお揃引いたカードを表にすると、その表情がパッと明るくなる。

「モンスターカード、E・HERO シャドー・ミスト!受けてください、800のダメージを!」

 左手のバットが空を裂き、重い風切り音と共に振り切られる。あまりの勢いによって発生した衝撃波が、蛇ノ目の体を襲った。

 熱血指導王ジャイアントレーナー(2)→(1)
 蛇ノ目 LP2200→1400

「あと1回!ジャイアントレーナーの熱血効果発動、ドロー……モンスターカード、E・HERO リキッドマン!さらに800のダメージです!」

 熱血指導王ジャイアントレーナー(1)→(0)
 蛇ノ目 LP1400→600

 両手の竹刀とバットを投げ捨てて、徒手空拳となったジャイアントレーナーがクレーターを生み出すほどの踏み込みと共にその拳を手近にいたデビルドーザーに叩きこむ。全力を込めて殴り飛ばされたその巨体が宙を舞い、派手に蛇ノ目の真上へと崩れ落ちた。しかしさほどのダメージには至らなかったのか、すぐに無数の脚をばたつかせてバランスを取り直し起き上がる。

「その程度か?あいにくだが、俺のライフはまだ残っているぞ」
「承知の上です、貪欲な壺を発動!私の墓地からクノスぺ2体、ダイアン、ローンファイア・ブロッサム、タレイアをデッキに戻し、カードを2枚ドローします。そして融合を発動!手札のE・HERO、リキッドマン及び場の炎属性モンスター、ジャイアントレーナーを素材として、融合召喚!」

 自身のオーバーレイ・ユニットを使い切ったジャイアントレーナーはなんの耐性もなく、このままでは返しのターンで
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