決闘・後
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ーティを組んでいる、ギルド内でも特に仲が良い奴だ。レベル、戦闘スキルも共に高く、実力も信用できる。それでもって、性格も飄々としていながらも、親しみやすいためギルドの中でも上位に近い。
「ああ、今日は全員オフなのか?」
「いんや、このイベントの主催とか色々の手伝いで俺は仕事中だ。別にあとは片付けだけだし、暇してのも事実だけどな」
「そっか。よかったな、KOBとしては。戦力増えるぞ?」
「んー、ビミョーかな。正直副団長との相性はいいんだろうけど、それ以外がね、ほら、彼女人気あるしさ」
「あー、なるほど・・・」
確かに、アスナさんに憧れて入ってきたメンバーとは諍いありそうだな。変な軋轢生まれなきゃいいんだが。
「それを何とかすんのが俺らの役目なんだけどね。団長はボス攻略以外任せるの一言だし、副団長も今回に限っては当事者だしさ。ここだけの話、幹部組でもあんまり良く思ってない人いるんだよ、これが」
「そうなのか?・・・で、ハルヤはどう思ってるんだ?」
「俺?俺は強い人なら大歓迎かな、彼の実力はボス攻略では見てるしね。でもまあ、正直言うと自分のパーティに入れたくないかな」
「へぇ・・・」
ハルヤが否定的な意見を出すのは珍しい。が、仮にも自分の命をあずけるのだから、こういう事では冗談を言わないのもわかっている。やはり協調性の面は大事か。
「あー、そう言う意味じゃなくて、彼と俺らのパーティでのスタイルは違うからって事」
「あ、そっちか、なるほど」
彼のパーティは普通の攻略組で基本となっているパーティ編成とはだいぶ異なる。普通は壁役は2・3人のところを4人入れ、がっちりと周りを固め、残りを威力が高い重武器を持った奴らで一気に殲滅する。これを基本としている為、どちらかというと、マップ攻略というよりはボス攻略のような役割で重要視されている。
「その点、レイトはバッチリだと思うんだけどな、どうよ、やっぱウチ来ない?」
「何度も言うけど、断るよ。手伝いならいくらでもするから」
「そっか、ま、別にいいけどさ」
そのまま、入りたくなったらいつでも言ってくれと言って、仕事が入ったのかどこかへと戻っていった。ハルトと話しながら歩いている内に、いつの間にかコロシアムの奥まで来てしまっていた。もとの道へ引き返そうとすると、視界の隅に先程から探していた紅白を見つける。
「よ、お疲れさん」
「君か・・・。いいのかね、こんな所まで来て?不審に思われるぞ?」
「そう思われないように、ちょくちょく会いに行ってんだよ」
歩いていた彼の後ろから声をかけ、そのまま彼と歩きながら話を続ける。
俺とヒース、ヒースクリフは結構付き合いが長い。と言うより俺は彼がこの世界の創造者、つまり、
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