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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第79話
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が諦めず例え自身や身内を犠牲になろうとも”呪い”に抗う事や滅する事がユーゲント三世に課せられた”エレボニアの王としての義務”だ。その”義務”を放棄した時点でユーゲント三世にはもはや、”エレボニアの王としての資格はない。”


「あ………」
「ヴァイスハイト皇帝は”誰よりも皇族としての自覚”を持っているからこそ、オズボーン宰相に”全て”を委ねたユーゲント陛下の事を”王”として許せなかったのか……」
ウルスラ病院でのヴァイスの言葉を思い出したアリサは呆けた声を出し、ガイウスは辛そうな表情で呟いた。
「こちらの世界でお父様がどのような経緯があってギュランドロス陛下と友情を結んだかは知りませんが…………あのお二人が組んだ事に加えてユン・ガソルの”三銃士”に”メルキア四元帥”、そしてリセル様を始めとしたお父様が心から信頼するかつての”戦友”達が揃った今、”オズボーン宰相達如きでは絶対に勝てないと思いますわよ?”」
「オ、”オズボーン宰相達”を”如き”って言い切る程メサイアが確信しているって事は、それだけヴァイスハイト皇帝達とオズボーン宰相達の”力の差”が圧倒的に離れているって事だよね……!?というか今、”メルキア四元帥”って言っていたけど、メルキアという国には”元帥”が4人もいたの!?」
メサイアの推測を聞いたエリオットは表情を青褪めさせた後ある事をメサイアに訊ねた。
「ええ。”メルキア四元帥”とはその名の通り、メルキア帝国が誇る四人の”元帥”の事で、それぞれ大きく4つに分けたメルキア帝国領の統治も任されていますわ。」
「という事はエレボニアで例えるのならば、その”メルキア四元帥”とやらはそれぞれの州の統括領主でもある”四大名門”のような役割も兼ねているのか……」
”メルキア四元帥”の事を知ったラウラは真剣な表情を浮かべて推測した。

「はい。ちなみにお父様以外の”メルキア四元帥”の三人の内、先程名前を挙げたリセル様の父君――――――オルファン・ザイルード元帥は当時メルキア帝国の”宰相”も兼ねていましたわ。」
「なっ!?さ、”宰相”だって!?」
「………残り二人はどんな”元帥”なのかしら?」
メサイアの話を聞いていたマキアスは驚きの声を上げ、サラは真剣な表情で続きを促した。
「”メルキア四元帥”の中で紅一点であられるエイフェリア・プラダ元帥は”魔導技術”によってメルキアを発展させた事で名高い『ヴェロルカ・プラダ』の孫で、自身も魔導技術者としてとても優れた方でして。魔導技術による兵器の開発を推進しながら、外交を用いてレウィニアを含めた諸外国と友好な関係を築いていた事から、エイフェリア元帥の存在は”メルキアの(かなめ)”とも称されていた程ですわ。」
「げ、”元帥”で技術者としても優れていて、おまけに外交まで優れているとか、とてつ
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