第11話
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EーEXPLOSION!!》
『でやああああッッ!!』
『『???ッッーー!!!』』
『グァアアァッ!??』
アナザージオウの分に上澄みする形で渾身の一撃を喰らったアナザーダブルはキックの余波で家屋に突っ込みーー直後、爆発が起きる。
爆発の余波によって発生した熱風から、アラタは腕で顔を守りつつも、決まったと確信する。
・・・・・確かにアナザーダブルは強い。だが、それに伴って慢心があった。己の力を過信し、弱者に対しては本気を出すことは無い。 その慢心さにアラタは漬け込んだ。自分を囮とする事で隙を作り、ウォズとライドウォッチで生み出したアナザーライダー達で本命の一撃を与える。 それがアラタの考えた勝利の法則だった。
『君も中々の強引な策を取るね。だが、私は嫌いじゃないよ』
『そりゃどうも』
そんな軽口を交わしながら、アナザーダブルの突っ込んだ家屋へと見やる。ただでさえ、異形の身をも滅ぼすその必殺のキックを4発受けたのだ。これを受けきる奴など最早ただのーーー。
『ぐぅ・・・・・おのれぇ・・・・・!! 匹夫の分際で・・・・・!』
不意に、猛烈なる風が、爆煙を纏った家屋ごと吹き飛ばし、瓦礫を跳ね除けた中からーーーアナザーダブルがよろよろと、しかし存在を保っている。
『マジかよ・・・・・!』
『・・・・・フラグを回収するには些か早くないかね』
『んなフラグ立てた覚えないわっ! あれだけ喰らえばやったと思うだろうが!』
だがまあ、なんと想定外な事が立て続けに起こるかと舌打ちをつくが、アナザーダブルの方も流石に4連続ライダーキックは堪えたらしく、腹部を抑えながら、憎悪の視線をひたすらにアラタへと向けている。
畳み掛けるなら今かと拳を握りしめた時、
「そこまでだ」
男の声が響く。その声は、アラタもウォズにも馴染みある因縁の男の声。
『スウォルツ・・・・・!』
『・・・・・スウォルツ氏』
紫の特異の服を身にまとった大男ーースウォルツは、アラタとウォズの呼びかけに眉をピクりと動かす。 が、それには目をくれず蹲るアナザーダブルの方へと歩み寄り、冷徹な目で見下ろす。
「・・・・・下がれ。 俺はそこの奴らに用がある」
『しかしっ奴らは・・・・・!!』
「聞こえなかったか?下がれ、と言ったのだ。お前の意見は求めん」
スウォルツは以外にも、アラタとウォズとの対話を所望らしい。アナザーダブルは慌ててそれに抗議する。が、スウォルツの凄みにそれも無言となる。
『・・・・・御意』
やがて観念したようにその強制に等しい撤退を受け入れ、アナザーダブルは右腕を振るうと、彼を中心として風が舞い上がり、その身を何処かへと消し
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