暁 〜小説投稿サイト〜
IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第671話】
[2/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
サ。

「いえ、我々黒ウサギ隊も同行するのであれば我々が水先案内人になればとも思いまして。山田先生の実績は分かりますが、ドイツ海路は我々のーー」
「成る程。言いたいことは分かる。だがIS学園教師が引率に立たなければならないということは覚えておけ」
「それは、分かりますが……」

 何となく符に落ちないクラリッサに、織斑先生はため息を吐くとーー。

「……確か、お前の専用IS【シュヴァルツェア・ツヴァイク(黒い枝)】は完成していたのだな?」
「はっ。先日、最終調整を終えたところです!」
「成る程。……とはいえ山田先生もクラリッサも今回の作戦には参加予定だ。私はお前達二人を知っているから分かるが、ここで模擬戦を行い、二人の機体が破損すれば先方に迷惑が掛かるのは分かるだろう? とはいえ、クラリッサもこのままでは納得するまぃ……さて……」

 腕組みし、ふと俺を見た織斑先生は僅かに口角を上げ、口を開く。

「有坂、お前がクラリッサと模擬戦を行え」
「「えっ!?」」

 俺だけじゃなく、オペレーション・ルームに居た全員が驚き、声を上げた。

「き、教官、私が彼と戦うのですか!?」
「なんだ、不服かクラリッサ?」
「ふ、不服と言いますか……此方が得ているデータでは模擬戦勝率も著しくなく、専用機持ちランキングも現在九位の位置付け……」

 オペレーション・ルームの投影ディスプレイに映し出される戦績表、学園に記録されている現在までの勝敗が克明に映し出される。
 そこに表示された勝率は三割近くであり、七割は敗北に加算されていた。
 他のメンバーのも同時に映し出され、そこには五割六割強とデータが映し出された。

「確かにこの表やランキングだけで見れば有坂は低い方だな。とはいえ、山田先生と戦わせて作戦参加出来なくなっては困るのでな」
「し、しかしーー」
「ならばこうしようか、クラリッサーーいや、お前たちラウラを除いた黒ウサギ隊全員で有坂と戦い、勝てたのならクラリッサが山田先生と模擬戦を行うことを許可してやる」
「「えぇっ!?」」

 驚愕の声をあげる一同、特に黒ウサギ隊はーー。

「五対一での模擬戦ですか!?」
「数の上で圧倒的に我々が有利になりますよ!?」
「そ、それに、突然の模擬戦……は良いんですけど、いくら隊長の嫁とはいえ彼一人相手にーー」
「ラウラ隊長を除いた我々黒ウサギ隊全員が相手なんて、勝負は見えてますよー……」

 事実、数の上で見れば相手にならないだろう。
 相手は俺一人だけで向こうは連携の取れる部隊員同士なのだ。

「無論、数のハンデは黒ウサギ隊の機体に制限をかける方向で調整を行う。とはいえシールドエネルギーを三〇〇に設定する以外は概ね自由だがな」

 三〇〇とはいえ五人だと
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ