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リリなのinボクらの太陽サーガ
越冬のダイヤモンド
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だり……」

「『…………』」

そういう訳でアクーナでは水が貴重だったから、鍋物料理は贅沢品だった。サバタさん達が来た時の鍋は私なりのおもてなしだったのだ。まあ、クリアカンにはあった水道がアクーナまで引かれてなかったから、別の水源から汲み上げるしかなかったのだが……この辺を突っつくと今の次元世界で問題になっている差別意識などの方向に話が発展するのでここで切り上げておく。

「あと、サン・ミゲルだと正門の修理のために石や材料を運んだり、時計塔の補修に登ったり、割れたり壊れたりしたタイルを新しいのに取り換えたり、図書館の本の整理や虫干しの手伝いをしたり、皆のご飯を用意したり……」

「ストップ。ちょっとストップだ、シャロン」

「ん?」

何故だろう……ケイオスが若干呆れた目を私に向けていた。イクスも精神世界から、うわぁと言いたげな感情のこもった顔を向けている。何かおかしなことでも言っただろうか?

「えっとな、シャロン……この話はここまでにしよう」

「なんで?」

「シャロンの身体能力が妙に高い理由はもう十分わかった。あぁ、そんだけ働いてれば体力ぐらい付くって……」

「はぁ……まあ、いいけど」

思えば私、いきなり異世界で暮らすことになった経験は他人より多いのだろう。全然嬉しくないけど。暇になれば異世界レビューでも書いて、その世界の住みやすさとか点数で表してみようかな?

『必要に駆られたせいでもありますが、シャロンがやたら多芸なのは色々やってたからなんですね。他にも裁縫や語学などもやってますし……もし私がまだガレアを収めていた時代にシャロンがいれば、皆の相談役として手厚く迎え入れていたでしょう)』

「相談役って……」

『嫌でしたか?』

「ううん、相談役が嫌って訳じゃない。ただ、ベルカ的に弱者は上官として認めない感がありそうっていうか、部下の奇襲を返り討ちにできるガチムチな体格を持ってないとダメそうっていうか……多分、私のようなのは皆受け入れないだろうなぁって思って」

『いや他国はともかく、ガレアはそんな下剋上上等の国では……』

「本当にそう言い切れる?」

イクスと出会った戦艦に残されていた日記や今まで彼女から聞いた話を思い返した所……ガレアもあながち否定できないように感じた。イクスもほぼ同じような考えに至ったらしく、見えないけどふっと彼女の目元に影が差したような感じがした。

『スイマセン、ガレアも十分ベルカってました』

ベルカが修羅とほぼ同じ意味扱いな件。そう考えると、下剋上で有名な日本の戦国時代はよく時代として成立できたなぁと思う。阿修羅系剣士だらけの日本を平定して長い安寧の時代を構築した徳川は、本当に尊敬に値する。

『おや? シャロンって実は江戸時
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