離別のファクター
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ける! 残されたエナジーも魔力も全て使って、今ここで彼女を倒す!
「エンチャント・サンダーレイジ!!」
直後、バルディッシュの刃から無数の雷が発生し、なのはの体を内側から焼き尽くす。本来のサンダーレイジは自然界の力を借りて放つ広域殲滅魔法だが、これはバルディッシュとエナジーを複合させて、疑似的かつ小規模のものを発生させている。なお、小規模と言ってもコンクリートの建築物ぐらい易々と消し炭にできるので、ぶっちゃけた話、これはなのはのSLBみたく人間相手に使っていい代物ではない。非殺傷設定を超えて人を殺せる凶器なのである。
「あぁああああああああ!!!!!!!!!!?????!!!」
ごめん……ごめん、なのは。わかっている……わかっているんだ……! 友達相手にこんな酷いことをする私が、非人道的だってことも。私が人殺しになってしまうことを、誰も望んでないってことも。でも……それでも友達だから、私はなのはを止めたい。あなたがこれ以上罪を重ねることが無いようにしたい。大丈夫、その咎はちゃんと背負うから……だから!
「あなたを浄化する、リトルクイーン!! うぉおおおおおおおおお!!!!!」
「ぐぁあああああああ!!! なぜだ、私は望まれたはずだ! あなたが望んだから生まれたのに!! わたしは、わたしはぁああああああああああ!!!!!!!!!!」
私の雷撃に伴ってなのはの悲痛な叫びが響き、そして……雷が消えて刃を引き抜くと、全身が焼け焦げた彼女はゆっくりと倒れ、彼女が握っていた共和刀は教会の屋根から転がり落ちていった。
「スパーク……エンド」
魔力もエナジーも枯渇した私はバルディッシュの刃を納刀し、倒れたなのはの前に膝と左手をついて座り込む。ごめん……なのは、あなたを止めるにはこうするしかなかった……。
「ごめん……ごめんなさい……!」
覚悟はしていた。でも……やっぱり辛い。せっかくマキナが命がけで助けてくれたというのに、なのはの中にリトルクイーンが残っていることに気づかなくて、こんな結果になってしまったのが……。気づいてさえいれば助ける期間は十分あったのに、助けることが出来なかった。私は……マキナが託した想いを踏みにじったんだ……!
『サー……』
「ごめんね、バルディッシュ。あなたを人殺しの凶器にさせてしまって……」
『お気になさらず。直接手を下したサーが一番辛いのですから、その重荷を少しでも肩代わりさせていただけるのでしたら、本望です』
「バルディッシュ……ありがとう」
パートナーの言葉に思わず涙がこぼれて俯く。後で色々後悔や反省することもあるけど、友達の凶行を終わらせることができたと思えば、少しは慰めにもな―――
ザシュッ!
「え……? かはっ!?」
『サ
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