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仮面ライダーの力を得て転生したったwwwww
第10話
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ーーーアナザーエグゼイドとの闘いから2週間。 アレからレジスタンス解放軍の街を脅かす事件はプツリと途絶え、人々は束の間の平穏の日々を過ごしていた。レジスタンスの面々は己が肉体を鍛え、休息を取りながら任務の準備を怠らない。


・・・・・そんな変わらない日常だけど、少しだけ変わった事がある。

1つは、ヒロキのレジスタンス解放軍への復帰。犠牲者でもあるナオヤから託されたモノの分まで、この世界を守りたいと彼自らの志願だった。
最初は俺に対しよそよそしかった彼も、例の1件もあってか以前より遥かに砕けた雰囲気となった気がする。もう、以前のように真っ向に敵意を向かれる事は無い。筈だ。


そしてもう一つ──これに関しては現在進行形で頭を悩ませている──が。

「すまないね。看病だけでなく、食事を設けてくれるとは。名前は確か・・・・・」
「えっと、琴音です」
「では、琴音君と。 改めて君に感謝するよ」
「い、いえいえ!私の勝手なお節介なので!」

皿に置かれた鯖の塩焼きを箸を上手く使って解し、白米に乗せて頬張る男。ゴクりとそれを飲み込み、琴音に対し丁寧な言葉遣いで語る青年。しかしそれでいて端々と胡散臭さを感じる口調。そして、この世界には居ないはずのウォズが、家主と談笑しているという事だ。


ーーー

彼・・・・・否、ウォズとの出会いはアナザーエグゼイドとの闘いを終えて、途中で合流した琴音と共に帰路へ歩いている最中に、道端に倒れていたウォズを琴音が発見した事である。 意識を失ってる彼に必死に呼びかける琴音。俺もそれに準じて呼びかけはしてみるも、彼の反応は無い。

やむ無く俺は琴音に彼女の自宅で療養させる事を提案し、痛む身体を忍んで彼を家に運び交代で看病し続けて、今朝やっと彼が目を覚ましたのだが・・・・・。

アラタは咳払いをし、強引に話題を切り込む。

「・・・・・ウォズさん。悪いけど、少し表で話したい事があるんだけど」
「構わないとも。・・・・・ご馳走様。実に良い食事だったよ」
「あ、はい!ありがとうございます!」

アラタは先んじて琴音宅を後にし、ウォズは琴音に感謝の言葉を伝えると、彼も後を追うように家を出ていく。唐突の客人ではあったが、面と向かって認めてくれるのは料理を作る者として悪くない。 琴音もそれは例外ではなく、鼻歌を歌いながらウォズの平らげた食器を片付け始める。




「ここまで来れば良いか」

アラタは比較的落ち着いた広場へと足を運んだところでその歩みを止め、その身を振り返る。後を追って来たウォズも、彼に相対するように距離を取って立つ。 両者の間を風が吹き抜け、緊張感が漂ってくる。 先に口を開いたのは、アラタ。


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