第15話 再開篇B
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「!!」
冴は泣いていた。そのことに全員が驚いた。特に妹である真は。
元々は冴を元気づけるために企画した横浜旅行だった。結果としては絶体絶命に陥ったけどある意味最高のプレゼントが待っていたとも言えた。
これには全員が涙を浮かべた。
雨宮からは片方だけの手袋が渡された。
「!!っこれって・・・・・・」
「ようやく・・・・・・約束が果たせた・・・・・」
2年前にメメントスでの約束がようやく果たされたのだった。
「最後になったけど獅童を改心してくれてありがとう・・・・約束守ってくれてありがとう・・・・・・」
今言葉に全員で頷き肩をたたきあい。号泣し、ようやく和解した瞬間だった。
少し落ち着いてきたころ合いを見計らって。モルガナが明智に尋ねた?
「ところで、獅童パレスでお前の反応自体が消えた。消えれば死を意味するんだが何があったんだ」
「僕はそこで殺されたと確かに思ったんだ・・・・・だけど」
みんなにあの後何があったのかを告げる。ここ横浜の湘南海岸で衰弱した状態で発見された僕を太宰さんと国木田さんが見つけ、ここDMOに運んでくれたこと3か月間目を覚まさなかったこと。僕の認知が太宰さんの異能だけは聞かなくて探偵王子ということを覚えており僕のことを調べるように指示していたこと、翼の異能でいろいろ調べられるたこと。
「だから、彼ら共通点がある人までは僕が何をしてきたのか、パレスのこと、認知科学のこと、全て知っているよ。」
「なんと・・・・」
ついでにDMOのことについても説明する。太宰さんはなぜか制限なしでしゃべっていいといわれた。
異能力者が多数入社している総合探偵事務所ということを。
「異能については・・・・・さっき車から見たわ。」
「太宰さんってあの茶色のトレンチ来ていた奴のことだろ?奴の異能って何なんだ?」
「あぁ、異能無効化」
「無効化・・・・・」
「つまり、異能力が全く聞かないっていうこと。」
「それってチートじゃねーか!!」
「まぁ弱点もあるけどそれは話さないでおく」
まぁはなしても問題はないだろうけど。
「たぶん太宰さんが言うにはパレスの存在自体が異能力として認識されたんじゃないかって」
「そうか・・・明智は一度パレスで反応がなくなった。つまりはその時点で大衆から認知されなくなった。だけど太宰ってやつはその無効化の力で認知という異能力(?)を打ち消したから明智のことを探偵王子と認識できたってわけだな。」
「たぶんそうだと思う」
あと、これも一応はなさなければ。
「だけど、認知されなくなったってのも完璧じゃなかったみたい。これは普段から勘が鋭い探偵社員だからかもしれないけど幹部がみな俺をみて、どっかで見たことあ
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