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戦姫絶唱シンフォギア 陽だまりは押し掛け女房
第一話 手のかかる若芽
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気のせいじゃね?」
「気のせいでしょ?」

向こうも同意見らしい。

「ちょっ、未来まで……ひどい!」

響がむくれている。流石に言い過ぎたか?

「おっとと、悪い悪い。言いすぎた」
「……」プクー

ありゃりゃ、これは完全にヘソ曲げちまったな。

「ほれ、これでも食って機嫌直せ」

とりあえず朝食のおかずの卵焼きを一つ差し出す。この程度ならコイツはなんか食わせれば機嫌直ると思うし。

「え!?いいの!?やったぁ!」

本当に直った。
子供かよ……。

「う〜ん……、美味しい〜。やっぱり未来の料理は最高だよ!」

うん、それは同感だ。
確かに未来の料理は美味い。正直言って、毎日でも飽きないと思う。

「褒めても何も出ないよ」
「んな気持ちはさらさら無ぇよ」

タダでここまでしてもらっておいてこれ以上の物を求めるほど俺は腐ってはいない。

「未来は絶対にいいお嫁さんになれるよ〜」
「ちょっと響……、私にはそんなのまだ……」

確かにコイツならいい旦那見つけられるだろうな……。
料理上手だし。見た目も可愛いほうだと思うし……。
やっぱり少しは寂しくなるのだろうか?

「うん……?……あぁぁぁぁ!」
「うおっ!?どうした急に!?」

考え込んでいると、響が突然大声を出した。
ビックリさせんなよ……。

「未来!一樹君!大変!もう8時過ぎてる!」
「え?あぁっ!」
「げぇっ!?マジだ!」

やべぇ!すっかり話し込んでたらもうこんな時間かよ!三人揃って遅刻とか笑えねぇぞオイ!

「二人とも!走るよ!」
「チクショウ!朝っぱらから全力疾走かよ!」
「ま、待って!置いてかないでぇ!」

結局、こうなるのかよぉ!
これで遅刻したら、俺、叩かれ損じゃねぇか!?

「ほら!急ぐ!」
「分かった!分かったから!」
「二人とも待ってよぉ!」


果たして三人は時間までに登校できたのだろうか……。
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