第80話『出発』
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敗記録を伸ばしたのであった。
一方、ワースト2とはいえ、晴登は勝利の余韻に浸る。やはり、ババ抜きは最後の一騎打ちに勝つのが1番気持ちいい。
「次は負けないからね!」
「何度でも受けて立つぞ」
「なら結月ちゃん、私と組んで晴登を倒そうか」
「うん!」
「それはもはやババ抜きじゃないだろ!?」
やんややんやと叫ぶ晴登たち。だがそれだけ騒いでも、テンションの高い中学生たちが乗るこのバスの中では、大して目立つこともなかった。
すると、晴登たちのやり取りに笑いながら、窓の外をちらりと一瞥した狐太郎があることに気づく。
「あ、海だ!」
「おぉ、ホントだ!」
その声につられて窓の外を見てみると、水平線が見えるほど広大な海と砂浜の光景が目に映った。太陽の光を乱反射し、海水の表面はキラキラと輝いていて美しい。
近くには、林間学校の舞台と思われる山と森林も見えた。
「ついに、着いた…!」
自然と心臓の鼓動が速くなる。この興奮を、もはや抑えられようものか。いや、抑えられない!
──いよいよ、楽しい林間学校が幕を開ける。
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