革命国家『ロンドリーナ・コミューン』
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勢の有権者が投票に参加し、最終投票率は50%を超えた。
開票の結果、総勢840名の評議員が選出され、ここに銀河帝国史上初の人民革命国家『ロンドリーナ・コミューン』が誕生したのである。そしてコミューンの代表者たる評議会議長には、臨時議長であったハンソンが改めて選出された。
ハンソン率いる評議会は新しい秩序と労働者統治の確立の為、評議会を頂点として行政、財務、国防、司法、保安、外交、労働、農業、工業、教育の10の実務機関を組織し統制の回復を図り、行政の民主化や基本的人権の保障、公教育の整備、社会的弱者への社会保障、帝国暦の廃止と宇宙歴の復活など、社会改革にも精力的に取り組んだ。
また帝国軍の襲来や、国内の反革命活動に対処するために、革命に参加した義勇兵や元帝国軍兵士を中心に【人民革命軍】を組織、総司令官には元帝国軍将校で、ハンソンと共に帝国第一革命にも参加したヴィルヘルム・テールマンが選出された。人民革命軍はテールマンの指導の下、帝国軍が廃棄していった武器弾薬や宇宙艦艇の接収していき、軍としての体裁を整えていった。
ロンドリーナ・コミューンの船出は順調に進んでいるかのように人民は思っていた。しかし、それはただの幻想に過ぎないという事を、ハンソンは誰よりも理解していたのである……
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