第二章
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「こうなったら」
「というと何処だい?」
「何処に行けというんだい?」
「海でもない、山でもないとなると」
「一体何処なんだい?」
「何処に行けというんだい?」
「実はいい場所を知ってるんだ」
パックは仲間達に笑顔で話した。
「そこに行ってもらおう」
「ではそこは何処か」
「今から話してくれるか」
「そうしてくれるか」
「森だよ」
パックはまずはその場所のことを話した。
「森に行けばいいんだよ」
「森?」
「森っていうと」
「何処の森かな」
「コノートの森でね」
何処の森かをだ、パックはそこから話した。
「そこでだよ」
「コノートの森か」
「コノートから見る月はこの世で一番奇麗というけれど」
「そこがいいのか」
「お二人にそこに案内するのかい」
「その森の中には森の中の木で出来たお城があって」
パックは仲間達にさらに話した。
「お二人にそこに案内したいんだ」
「お城ねえ」
「木で出来たお城だね」
「如何にも妖精の場所だけれど」
「そのお城になんだ」
「行って頂くんだ」
「そこはとてもいい場所なんだ」
パックは笑顔になってその城のことを話した。
「お二人がそこに行かれるときっといいよ」
「満足して頂けるんだな」
「そのお城に行かれたら」
「そうされたら」
「間違いなくね」
パックは笑顔で太鼓判も推してみせた。
「だからお二人にもお話するよ」
「そうか、じゃあ頼むよ」
「このまま喧嘩が続いたら僕達も困るし」
「それならね」
「宜しく頼むよ」
「任せておいてくれよ」
パックは笑顔で言ってだった。
そのうえで喧嘩をしている自分達の主にその場所のことを話した。すると二人はパックの話に怪訝な顔になって述べた。
「そうか、森か」
「言われてみれば森も悪くないわね」
「海だと思っていたが」
「山だと思っていたけれど」
二人はパックの巧みな話術により自分達のそれぞれの考えをあらためてそのうえで言った、気付かニうちに。
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