第十四話 安らぎの時間と憧れ
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れで、そんなことをアタシ達に話したかったの?お礼なら前に聞いたじゃない」
「おう、良く聞いてくれた。俺さ…考えたんだ。お前やヴァンみたいなヒーローになりてえって」
「ん…?」
それを聞いたジルウェは嫌な予感を感じた。
「俺もガーディアンに入るぜ」
「「!?」」
それを聞いて驚いた二人は思わず飲み物が気管に入って噎せてしまう。
「ケホッ!ケホッ!あ、あんた…本気なの!?止めときなさいよ!!」
「っ……シュウ、エールの言う通りだ。悪いことは言わないから考え直せ」
何とか立ち直ったエールとジルウェがシュウを止めようと説得を始める。
「だってジルウェさんやエール、ヴァンもガーディアンなんだろ?だったら俺も入ったって…」
「駄目よ!ガーディアンはね!イレギュラーと戦うのよ!あんたが思ってるよりずっと危険だし命懸けなの!!あんたそれ分かってる!?」
「それにな、ヴァンとエールがイレギュラーと戦えるのは特別な装備があるからなんだ。その装備はきっとお前には使えない。だからな、考え直せシュウ」
「でも!俺だってあの日からずっと考えてたんだ!俺は強くなりてぇ!あの時のお前らみたいに強くなってヒーローになりてぇんだ!!」
「何…それ…?そんな気持ちでガーディアンに入らないでよ…ガーディアンにいるみんなはヒーローになりたいから戦っているんじゃない…プレリーやヴァンも…いなくなった大切な人のためや、守りたいものがあるから戦ってるの…そんな軽々しく考えないでよ!!」
カフェオレを一気に飲み干すと、店を後にするエール。
「エール!悪いな、シュウ…だけど、そんな気持ちで入るつもりなら止めておけ…みんなはヒーローになりたいから戦っているんじゃない。守りたいものや譲れないものがあるからイレギュラーと戦っているんだ。お前は俺達の帰る場所を守っててくれ。後であいつにも言っとくからな」
シュウの肩を優しく叩くと、ジルウェも店を後にした。
そしてインナーの廃ビルの屋上でそのやり取りを観ていた者がいた。
「あのガキが、他のライブメタルを持ってんのか…なら、あのガキの知り合いのあいつ…使えそうだな!」
邪悪な笑みを浮かべてチャンスを待つ。
ヴァンとエールの因縁の戦いまで後…。
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