暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンZXO〜破壊神のロックマン〜
第十四話 安らぎの時間と憧れ
[3/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ゃん…シィー…」

「………?」

人差し指を口に当てて言うサルディーヌにプレリーは疑問符を浮かべる。

「ヴァン…ここでお昼寝してるんだ。ぐっすり寝てるからおやつの時間まで一緒にいようと思って…後、風邪引いたらいけないから」

プレリーはサルディーヌが見つめている倉庫の扉を少し開けて中を見ると、寝ているヴァンの姿を発見した。

「本当に…ぐっすりと寝ているのね……ヴァン…」

プレリーはサルディーヌから毛布を受け取って、そっとヴァンにかけてやる。

「起きないかな…?」

「静かにしてれば大丈夫よ…(ロックマンの状態で起きないなんて…やっぱり、相当無理をしていたんだわ…何ともないなんて言ってても本当は……どうしてもっと早く気付いてあげられなかったの私は……)」

「プレリーお姉ちゃん…?大丈夫?どこか痛いの?」

辛そうな表情を浮かべているプレリーを心配したサルディーヌが見上げると、ハッとなったプレリーはすぐに笑顔を浮かべた。

「いいえ、何でもないわ…そのお菓子…もしかしてヴァンと食べるの?」

「うん、一緒に食べるって約束したんだ。プレリーお姉ちゃんも一緒に食べようよ」

「……良いの?私まで…?」

「うん、だって二人は僕のお姉ちゃんとお兄ちゃんだもん。あ、勿論エールやジルウェもだよ」

サルディーヌの言葉にプレリーは優しく微笑んで自室に向かった。

「それじゃあ、ヴァンと待ってて…美味しいミルクティーを用意するから」

プレリーが倉庫から去って、しばらくしてヴァンの意識が浮上し始めた。

「んん…(何だ…?良い匂いがする…これは…)」

目を覚ますと、自分の前に簡易テーブルが置かれてあり、テーブルの上にはお菓子とミルクティーのカップが三つ置かれていた。

「起きたのねヴァン?疲れは取れた?」

「プレリー…?それにサルディーヌ…?あっ!?サルディーヌと一緒におやつ食べるって約束…」

「大丈夫よヴァン。丁度おやつの時間だわ」

「まさか、この毛布…」

「ええ、かけたのは私だけど持ってきてくれたのはサルディーヌよ」

「そっか…ありがとなサルディーヌ」

「へへ」

ヴァンが頭を撫でると、サルディーヌも嬉しそうに笑った。

それを見たプレリーは胸に暖かなものが灯るのを感じて、更に笑みを深めた。

「さあ、二人共、食べましょう」

「ああ」

「うん」

サルディーヌが持ってきてくれたお菓子と、プレリーが淹れてくれた甘いミルクティーを頂きながら、三人は穏やかな時間を過ごしたのであった。

ガーディアンベースでヴァンが穏やかに過ごしている一方、エールもまた仕事が一息吐いたので、いつもの店で休憩をしていた。

ショートケ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ