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NARUTO日向ネジ短篇
【なりたい自分】
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を使ってはいけないよ。ヒマワリが本当に必要と感じた時にだけ使用するんだ。……例え誰かに使ってほしいと頼まれても、それがヒマワリにとって望ましくない事なら、使用する必要はないからな」

「うん……分かった」

「柔拳の修業を重ねれば、ヒマワリも白眼を使いこなせるようになるだろうが……ヒマワリは日向一族の能力に縛られる必要は無い。俺達の時代とは違うのだから……ヒマワリの将来はヒマワリのものであって、空を舞う鳥のように自由なんだ。……だからきっと、何にだってなれるさ」

 ヒマワリに目線を合わせ、ネジは微笑みながらヒマワリの頭を優しくぽんぽんした。

「えへへ……うん! 色んなことやってみて、なりたい自分を見つけてみるねっ!」

「あぁ、そうするといい」


「ネジおじさんは……、なりたい自分になれたの?」

 ヒマワリの不意の質問に、ネジは一度考え込むように瞳を閉じる。

(なりたい自分、か……。もし俺がこの平和な時代に生まれていたら、はじめからなりたい自分を選べていただろうか。一族のしがらみに縛られず、望んだ自分に───)

「そうだなぁ……俺はかつて、変えられるはずのない自分の運命を呪っていた時期があったが……その運命は、自分自身を縛るものでも誰かが決めるものでもなく、自ら選びとり変えてゆけるものだと……教わったからな。だからこそ今の俺は、なりたかった自分になれていると思うよ。俺には今までも……そしてこれからも、守っていきたいものが多くあるからな」

 心からそう言って、ネジは柔らかな笑みを浮かべた。


「守っていきたいもの、かぁ……。わたしも、そこに入ってるの?」

「あぁ……勿論だよ」

「えへへ、そっかぁ……じゃあ、わたしもネジおじさんを守れるようになるねっ!」

「え……いや、その必要は」

「守ってもらってばかりじゃ、だめだと思うの。わたしだって大好きなネジおじさんやみんなのこと、守りたいって思うから」

 その真っ直ぐなヒマワリの眼差しが、ネジにはかつてのナルトを思い起こさせた。

「そうか……そうだな。守って守られて、互いに助け合って生きていかないとな」

「うん! そのためには……やっぱり強くならなきゃいけないよね。だからネジおじさん、わたしにちゃんとした修業をつけて下さいっ!」

 ヒマワリはネジにガバッと頭を勢いよく下げる。

「今までも軽い修業はハナビや俺でヒマワリにつけてきたが……、本格的に修業をしたいと言う事か?」

「まだ、はっきり忍になるとか決めたわけじゃないけど……わたしなりに強くなっておきたいの。簡単に諦めたりしないように……、助けたい時に助けられるように、大好きなみんなこと、守れるように!」

「───判った。ヒマワリがなりたい自
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