T La bambina da I'ARIA…
第009弾 ウラ取りと条件
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「・・・・キンジ、バレバレ。動揺隠せてない」
「う゛・・・・・」
私が指摘すると図星を突かれた表情を見せるキンジ。
「まぁ、安心しなさいな。幸いと言うべきか、アリアにはバレてないし」
「そうか・・・・」
私のフォローに安堵の表情を見せるキンジ。
「ま、もうそろそろ来ると思うけどね」
「え?」
虚を突かれた挙句、絶望も相まってか固まるキンジ。
私の得意技、「上げては落とす」とはこの事だ。
この反応を見てその後で少し誂うのが楽しいのだ。
昔、パトラにこれやったら思いの外良い反応で、仲間全員で大爆笑していた。
アレで未だに思い出し笑いができるのは此処だけの話である。
そんな感じで誂っていた直後だった。
カードキーで鍵が開く音がした。
「お帰りアリア」
「お帰り・・・・じゃないわよ。鍵くらい開けときなさいよ」
「いや、泥棒とかに入られたら嫌じゃん」
「そのくらい返り討ちにして逮捕しなさいよ」
「出来るけど、簡単だけど、泥棒に入られた時点で私の信用が落ちる」
「じゃあ、あたしが来るの予測して開けときなさいよ」
「無茶言うなて。ま、どーせ偽造カードキー持ってると思ったし別にいいかなって」
「あのねぇ・・・・・あたしが持ってなかったらどうしてたのよ」
「んなもん、決まってるでしょ?放置」
「あんたねぇ・・・・・」
「もう居候の身で文句言わないの」
「むぅ・・・・・」
アリアの論に正論ぶつけてバッキバキに論破する私。
私の正論にぐぅの音も出ないアリア。
因みにキンジは私とアリアの会話の間は
「あ、いたんだ・・・」
的な放置状態である。
その後、私はキッチンに、アリアはリビングに、キンジは洗面所へと移動した。
私はコーヒーを淹れつつもキンジとアリアの会話を聞いていた。
まぁ、何と言うか面白いわwwwwこの二人。マジでwwwww
キンジがこの前、アリアにしたという強制猥褻(未遂)で犯罪者扱いされたりだの、
アリアがキンジのHSSの発動条件も知らないのにさ・・・
「なんでもしてあげるから」
発言とか・・・・。
聞いてて飽きない。
とはいえ、この手の話題はキンジの琴線に・・・・下手せずとも逆鱗には触れるだろう。
その証拠にキンジは無意識のうちにアリアを押しのけていた。
さぁ・・・・どうする、キンジ?
「・・・・1回だけだぞ」
「1回だけ・・・・・?」
ふぅん・・・・。成程ね。
無条件降伏じゃなくて、
「戻ってやるよ―――強襲科に。但し、組んでやるのは1回だけだ。戻ってから最初に起きた事件を、1件だけ、お前と組んで解決してやる。それが条件だ」
キンジは条件をアリアに突きつけた。
「・・・・・・
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