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緋弾のアリア ―瑠璃神に愛されし武偵―
T La bambina da I'ARIA…
第009弾 ウラ取りと条件
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武偵校では1時間目から4時間目(午前中)までは普通の高校と同じく一般科目の授業を行い、5時間目以降(午後から)は各々の専門科目に分かれての実習となる。
私みたいに掛け持ちしている生徒は、どの専門科目を受けるかを自分で選択する。また、自分の所属する科以外の専門科目も「自由履修」という形で受けることができる。
私は名指しのクエスト依頼がないかを確認する為にクエスト依頼の掲示板に来ていた。
そこで、その場所では滅多に会わない生徒と遭遇する。

「あら、キンジ。珍しいじゃない。貴方がこんなところにいるなんて」
「まぁ、たまにはクエ受けてみようかな・・・と思ってさ」
「ふーん。アリア対策に?」
「・・・・・・・・・・・・」

私の発言に何も返してこないキンジ。ってことは図星なのね・・・・。
まーでも、無駄だと思うけどね。多分・・・・・確実にアリアが探偵科(インケスタ)の専門棟近くで待ち伏せしてるし。
何故知ってるかは昼休みにアリアと昼食摂っている時に聞いた。
そしてそこで待つ様に言ったのは私だし(笑)

「ま、理由はどーでもいいけどさ。どんな依頼受けたの?」
「Eランク武偵にお似合いの簡単な依頼だよ」
「って事は『青海の猫探し』のクエか・・・・」
「ああ・・・って、何故知ってるんだよ!?」

私がキンジの受注した依頼を当てると、キンジが驚愕していた。
そんなに驚く事・・・・??

「だってそりゃ、この掲示板の管理は教務科(マスターズ)からの依頼で私達がやってるし」

そう。この外部依頼のクエストの掲示板。
更新を行うのは私が所属する情報科(インフォルマ)の仕事なのだ。

「理由になってないじゃねぇか」
「管理してるってことはそのクエが、どの科に所属する武偵で、どのランクの武偵に合ったレベルの難易度なのか把握してるでしょ?」

私はキンジの問いにそ対し、そう答えた。

「まさか、ここに出ている依頼の難易度とか全部覚えているのか・・・?」

キンジがおそるおそるそんなことを聞いてきた。

「流石に全部とはいかないけれど、まぁ大体はね・・・・。キンジ、この資料参考にしたら?」

私はそれをやんわりと否定する。まぁ・・・正直9割5分は覚えていたりはする。
そして私は1部のファイルをキンジに渡した。

「・・・・?なんの資料だ?」

キンジはその資料をサラッと読んでから尋ねた。

「『なんの』って・・・・。キンジが探す猫の行動パターンの資料よ」
「そんな資料いつ作ったんだよ」
「さっき」

私は間違った事は言っていない。
これ、先程の掲示板更新中に片手間に序でで作ったものだ。
なんかこんな予想できてたからな。

「・・・ありがたく受け取っておく」

キンジは
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