第十二話 遭難者の捜索
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…やるなぁ、破壊神様よ…伊達に英雄様と同じ姿はしてねぇってことか。持ってる武器もあいつを思い出させやがる」
「……………」
「…懐かしがってる場合じゃねえな。あの嬢ちゃんもあの魚を追い詰めてるようだし、さっさとカタをつけさせてもらうぜ」
次の瞬間にはヴァンの背後に現れていた。
「何!?」
「俺の最速についてこれるかな?」
振り下ろされる氷の刃をセイバーで受け止める。
「グルオオオオオッ!!!」
雄叫びを上げながらルナエッジはヴァンの周囲を動き回り、両腕の刃と牙で傷を負わせていく。
「ぐっ!?」
何とかチャージバスターかチャージセイバーを当てたいものの、動きが速すぎて当てられない。
ルナエッジの体当たりをまともに受けたヴァンが吹き飛ばされ、地面に叩き付けられる。
「(あいつのスピードさえ、何とか出来れば…!!)」
ルナエッジは機動力に特化したレプリロイドのようなので、炎属性のチャージセイバーかチャージバスターを当てることさえ出来れば勝機は出てくる。
「とどめだぁっ!!」
右腕の氷の刃が振り下ろされ、ヴァンは意を決して利き腕ではない左腕で受け止めると、アーマーが砕けて血が溢れ出し、内部の機械が露出した。
「ぐ…おおおおおっ!!!」
激痛に顔を歪めながらも左腕を犠牲にしてルナエッジにチャージセイバーを叩き込む。
「ぐあっ!?(こいつ、左腕を盾にしやがった!?肉を切らせて骨を断つって奴か!!)」
よく聞く言葉だが、本当にやる奴など珍しい。
炎属性の攻撃をまともに受けたことで傷口から炎が発火し、炎に弱いルナエッジにダメージを与えていく。
「これでお前の自慢のスピードは出せないだろ?」
「へ、へへ!やってくれるじゃねぇか…今の時代にはヘタレな奴らばかりだと思ってたらお前みたいにイカれた奴もいるなんてな!!」
好戦的な笑みを浮かべながらルナエッジはヴァンに飛びかかるものの、以前のようなスピードがない。
「(スピードが半減…イケる!!)」
攻撃をかわしながらセイバーをチャージし、ルナエッジに当てていく。
「ぐ…おおおおお…っ!!」
体が発火して悶えるルナエッジにヴァンは大きくジャンプして空中からの回転斬りを喰らわせ、着地と同時に三連?を叩き込むと、ダメージを受けすぎたルナエッジのボディが崩壊していく。
「ふう…っ」
勝利を確信したヴァンは左腕を庇いながら崩壊していくルナエッジを見つめる。
「へ、へへ…流石だな…破壊神様の器だけあってそれなりに強ぇ…ってわけだ…でも忘れるなよ…そいつの力は…本来はあの方の…っ」
言葉を言い切る前にルナエッジは爆散してしまい、最後まで聞くことは出来なかったが、向
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