第十二話 遭難者の捜索
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と言うことは、今回も激しい戦いになるだろうと判断した二人はシャッターを潜り抜けた。
「ヒャッハアアアアッ!!」
「てめえ!待ちやがれ!!」
狼のようなレプリロイドと、小さなレプリロイドが既に交戦している。
小さい方のレプリロイドが攻撃を飛ばすものの、狼のレプリロイドの機動力はそれを容易く回避してしまう。
恐らく狼のレプリロイドも水の抵抗を全く受けないのだろう。
「おいおい、そんな攻撃なんざ遅すぎて欠伸が出ちまうぜ。もっと速く攻撃を…っと、わりぃわりぃ。あんたそれで速く攻撃してるんだったな?」
「てんめえっ!このルアール様を何度も馬鹿にしやがってぇ!!」
「あー、あー、うっせえうっせえ。あのオッサンも相当なもんだったが、あんたはそれ以上だなっ!!」
一瞬でルアールとの距離を詰めたかと思えば両腕の刃で斬り刻む。
「舐…めんなあーーーっ!!」
突如地面に潜んでいた巨大な本体が飛び出してレプリロイドを噛み潰そうとするが、あっさりと距離を取られてかわされる。
それどころか、本体に巨大な氷の刃を叩き込んでダメージを与える。
「わりぃな、俺のお目当ての奴が来ちまったようなんでな。お前と遊ぶのはおしまいだ。よう、初めましてだな破壊神の器様よ。あんまり遅ぇからこいつで遊んでたんだよ」
「お前が復活したレプリロイドだな?」
「ああ、俺はフェンリー・ルナエッジ。あの方に仕えていたレプリロイドだ…それにしても破壊神様ってのは英雄様に似てるんだな…いや、破壊神様が英雄様のボディを使ってたんだから当たり前なんだけどよ」
「そして、そこにいる奴がライブメタルを持ってるフォルスロイドってわけね」
「ああ、奴からライブメタルの…あいつの気配を感じる」
モデルZが姿を現し、ルアールの疑似餌部分を見ながらエールに言うと、ルナエッジがモデルZを見て笑みを浮かべた。
「何だい英雄様じゃねえか?宇宙の塵になっちまったのかと思ってたらあの方のようにライブメタルになってたのかよ?」
「モデルZ、あいつのこと知ってるの?」
「データでは知っているが、俺自身は会ったことはない…俺のオリジナルに破壊された奴なのだろう」
「なるほどね」
モデルZの言葉に納得すると、今まで放置されていたルアールが口を開いた。
「てめえら…」
「「「「ん?」」」」
この場の全員が振り返ると、怒り心頭といった様子のルアールがこちらを見下ろしていた。
「随分と楽しそうだなぁ?おい、アタシを無視して立ち話たあなぁっ!!しかもそのデータは…っ!使えねえ部下共っ!どいつもこいつもアタシを苛つかせやがってぇ!!アタシの本体の餌にしてやらぁ!!」
本体が飛び出してヴァン達に襲い掛か
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