暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンZXO〜破壊神のロックマン〜
第十二話 遭難者の捜索
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かというある日…仲間の一人が暴走し、彼によって我ら調査隊は全滅させられた。彼は調査隊のデータを全て消去した後、モデルVと共に姿を消した。彼の名はセルパン、最も研究熱心で、最もモデルVの欠片に興味を示していた男だ。一体彼に何が起きたのか…残された僅かなデータから分かったことを、ここに残そう。》

レポートを読み終えた二人の目は驚愕で見開かれていた。

「データはこれで終わってるな…」

『これは、お姉ちゃんが…初代司令官がいた調査隊のレポートだわ…!…救難信号はこのデータを誰かに発見させるために出され続けていたのね。でも…お姉ちゃんの調査隊が全滅してたなんて…』

「…しっかりしろ、プレリー。敵のライブメタルの反応がどこにあるか教えてくれ」

動揺しているプレリーを落ち着かせるように言うと、ヴァンはライブメタルの位置を尋ねる。

『…ヴァン…?』

「セルパン・カンパニーの奴らがこのデータの続きを持っているかもしれないだろ…プレリーのお姉さんのことだってまだ駄目だと決まったわけじゃない…プレリー、最後まで諦めるな」

『……そうよね…ありがとう…ヴァン(“最後まで諦めるな”…か、お兄ちゃんも、お姉ちゃんが諦めかけた時、そう言ってたっけ…そうだよね、諦めちゃ駄目だよね…お兄ちゃん…お姉ちゃん…)』

通信越しのプレリーの声は少し掠れていた。

蚊帳の外にされていたエールが咳払いを一つする。

「コホンッ、それにしてもセルパンがガーディアンのメンバーだったなんて…」

「プレリーも知らなかったようだしな」

『ええ、私も知らなかったわ。そんなデータはベースには残されていなかったもの…』

何故、セルパンは暴走してしまったのか?

その答えは恐らくこのレポートのデータの続きに残されているはずだ。

「取り敢えず、ライブメタルの反応を追ってみよう。もしこのエリアのフォルスロイドが持ってるなら奪えばいいしな」

『そうね、ライブメタルの反応はロックのかかった扉の先よ。扉のロックはガーディアンベースからハッキングして、開けておくわ』

「分かった、エール。ミッションを続行するぞ!データの続きを取り戻す!」

「うん!」

二人は部屋を飛び出し、ロックがかかっていた扉へ向かう。

場所はオペレーター達が教えてくれたので、すぐに到着出来た。

扉を潜ると再び湖が広がっているが、ヴァンもエールも躊躇することなく飛び込み、ヴァンが先行してもらいながらエールも追い掛けた。

しばらく泳ぐと、奥の方にシャッターが見えた。

『待って、二人共…ライブメタルの反応の他にもエネルギー反応…きっと復活したレプリロイドだわ!気を付けて!!』

「「了解」」

復活した過去のレプリロイドもいる
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