第十二話 遭難者の捜索
[4/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
かというある日…仲間の一人が暴走し、彼によって我ら調査隊は全滅させられた。彼は調査隊のデータを全て消去した後、モデルVと共に姿を消した。彼の名はセルパン、最も研究熱心で、最もモデルVの欠片に興味を示していた男だ。一体彼に何が起きたのか…残された僅かなデータから分かったことを、ここに残そう。》
レポートを読み終えた二人の目は驚愕で見開かれていた。
「データはこれで終わってるな…」
『これは、お姉ちゃんが…初代司令官がいた調査隊のレポートだわ…!…救難信号はこのデータを誰かに発見させるために出され続けていたのね。でも…お姉ちゃんの調査隊が全滅してたなんて…』
「…しっかりしろ、プレリー。敵のライブメタルの反応がどこにあるか教えてくれ」
動揺しているプレリーを落ち着かせるように言うと、ヴァンはライブメタルの位置を尋ねる。
『…ヴァン…?』
「セルパン・カンパニーの奴らがこのデータの続きを持っているかもしれないだろ…プレリーのお姉さんのことだってまだ駄目だと決まったわけじゃない…プレリー、最後まで諦めるな」
『……そうよね…ありがとう…ヴァン(“最後まで諦めるな”…か、お兄ちゃんも、お姉ちゃんが諦めかけた時、そう言ってたっけ…そうだよね、諦めちゃ駄目だよね…お兄ちゃん…お姉ちゃん…)』
通信越しのプレリーの声は少し掠れていた。
蚊帳の外にされていたエールが咳払いを一つする。
「コホンッ、それにしてもセルパンがガーディアンのメンバーだったなんて…」
「プレリーも知らなかったようだしな」
『ええ、私も知らなかったわ。そんなデータはベースには残されていなかったもの…』
何故、セルパンは暴走してしまったのか?
その答えは恐らくこのレポートのデータの続きに残されているはずだ。
「取り敢えず、ライブメタルの反応を追ってみよう。もしこのエリアのフォルスロイドが持ってるなら奪えばいいしな」
『そうね、ライブメタルの反応はロックのかかった扉の先よ。扉のロックはガーディアンベースからハッキングして、開けておくわ』
「分かった、エール。ミッションを続行するぞ!データの続きを取り戻す!」
「うん!」
二人は部屋を飛び出し、ロックがかかっていた扉へ向かう。
場所はオペレーター達が教えてくれたので、すぐに到着出来た。
扉を潜ると再び湖が広がっているが、ヴァンもエールも躊躇することなく飛び込み、ヴァンが先行してもらいながらエールも追い掛けた。
しばらく泳ぐと、奥の方にシャッターが見えた。
『待って、二人共…ライブメタルの反応の他にもエネルギー反応…きっと復活したレプリロイドだわ!気を付けて!!』
「「了解」」
復活した過去のレプリロイドもいる
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ