語られない幕間‐2
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と言葉で驚愕と悪態の舌打ちを付くウォズ。胸元の開け、肩を晒し、ダメージニーソとガーターベルトという色気と欲情を駆らせる服を身にまとった少女に、インフェは殺気を隠さずナイフを向ける。
「なんで邪魔したの、’アウァールス’」
「そうかっかしないで、インフェちゃん。用が済んだら直ぐに立ち去るから」
そう言うと、アウァ―ルスと呼ばれた少女はハイヒールの音を立てながら、未だ時間停止しているウォズGFへと歩み寄る。
「さて・・・・・なぜこの世界に仮面ライダーがいるのかは興味はあるけれど・・・・・」
アウァールスは舌を出して自身の唇付近を舐め回し、手に持った4つのブランクウォッチをウォズGFの身体に押し付ける。
「ぐっ・・・・・!?ぐあああああああああああああああああ!?」
直後、ウォズの身体を不愉快な感覚が襲う。まるで、自分そのものを何者かに奪われるような感覚。時間停止に晒され、抵抗することも敵わない。やがて彼から力を奪い取ったのか、ブランクウォッチはそれぞれ邪悪な光を帯びて変化を遂げる。
対象にウォズは力の殆どを奪われ、仮面ライダーウォズの姿からウォズへと変身解除され、彼は地面を這いつくばる。
「せめて、私の力になれることを光栄に思いなさい。・・・・・フフフッ、アハハハハハハハッ!」
道化の面相が?がれたような、悪女の高笑いを上げて、アウァールスは地に付したウォズには用はないと言わんばかりに背を向けて歩き出す。インフェとすれ違う刹那、彼女は小柄な彼女目線に合わせて、
「要は済んだわ。後は好きにしなさい」
とだけ述べて、この場を去る。
ここに居るのは五体満足のインフェと、力を奪われ満身創痍となったウォズ。今の彼なら、撤退もできず彼女に倒されるだろう。
ーーーここまでか。
諦念を含みながらも、そう覚悟したウォズ。だが、己を引き裂く凶刃はいつまでたっても振り落とされない。ナイフをしまうインフェに対して、息を切らしながらウォズは問う。
「・・・・・何故トドメをささない」
「今のお兄ちゃんを殺しても、つまんないんだもん」
インフェの表情からは、先程まで感じた殺意を全く伺えない。余程アウァールスが水差しに来たことに腹を立てたのだろう。インフェは背を向けて、伝えたいことを思い出したようにウォズへ視線を向ける。
「またね、お兄ちゃん。今度はちゃんと殺し合おうね」
それだけ伝えると、インフェもまた、この場から姿を消した。
誰もいなくなった場所で、ウォズは重い身体を寝返らせ仰向けとなる。
まずい状況になった、とウォズは自嘲気味に思う。シノビ、クイズ、キカイ、ギンガの力をあろうことかタイムジャッカーの手に渡らせてしまった。
力が入らない。意識も朦朧とする。
「(すまな
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