語られない幕間‐2
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「・・・・・・アンタは?」
「私は鳴滝。 全ての仮面ラァァァイダーーー!・・・・・・の味方だ」
「それ、語尾を伸ばす必要あったの?」
鳴滝と名乗る男のアクの強い名乗りに突っ込むツクヨミ。しかし鳴滝にとってはさして重要な事では無いようで別の話題へと切り替える。
「それで? 貴方は何故ココに来た?」
「君がウォズ君か。 クォーツァーを抜けてからと言うものの、随分と顔が丸くなったようだね」
ウォズも驚愕する鳴滝のその一言で、ソウゴ達の鳴滝に対する警戒が1層高まる。 彼が元クォーツァーであったのは、ココに居るソウゴ達と今なおどこかで歴史を見定めてるクォーツァーだけだ。 そんな限られた1部の人間しか知らない情報を知る鳴滝という男に、彼等には不気味ささえ感じていた。
そんな鳴滝は改まった表情で、ソウゴ達に目線を向ける。
「さて・・・・・・私がここに来た、理由についてだったね」
鳴滝はひと呼吸空けて、耳を疑う言葉を口にする。
「今、とある世界を起点として滅びの現象が始まった」
「「っ!!」」
「どういう意味?」
「文字通りだ。 君達も見ただろう。空に空いた孔。 アレが滅びのカウントダウンが始まったサインだ。 既に、幾つもの世界が滅びを辿り、消滅した。 このまま何もしなければ全ての世界に孔が開き、その全てが滅ぶ事になるだろう」
「でも、手立てはあるんだよね?」
ソウゴの指摘に、鳴滝はニヒルな笑みを浮かべる。
「もちろん。元凶となっている世界は把握している。君たちの時空を行き来するマシンでは時空座標が定まらず潜航は危険を伴うが・・・・・このオーロラカーテンだけは別だ。もし望むならば・・・・・確実に君たちを届けられる」
「直接懐に殴り込んで、元凶を叩き込むってわけか」
敵の全貌が見えないということ。ありとあらゆる全ての世界を滅ぼそうとし、既に幾つかの世界滅んだこと。今までの敵とは違うスケールの大きさ。全部の情報を信じられるわけじゃないが、相手は強大であるということだけは確かだ。だが、ソウゴらは臆することなく呟く。
「分かった。世界の滅びは止めて見せるよ。分け隔てなく全ての民を守るのも、王様の役目だし」
「ジオウに同感だ。俺たちの生きる世界を、早々と何者かに奪われてたまるか」
ソウゴとゲイツの言葉に、ツクヨミもウォズも頷く。
「だが、君たち全員をその世界に送ることは出来ない。送れて一人が限度だ」
「・・・・・なに?」
眉を細め訝しげに呟くゲイツ。鳴滝はそれに無視して淡々と理由を述べる。
「ライダーの居ない世界は、消滅するからだ。消滅した世界の全てが、ライダーの存在しない世界だった」
「今もその滅びとやらが始まっ
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