語られない幕間‐2
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元々は、仮面ライダーギンガの力をライドウォッチに吸収したのがこのギンガミライドウォッチだ。 幾ら時間の流れを操り、時間を歪めようとしても、時の概念が存在しないギンガには余りにも無力。 機械生命体だろうと、不死の生命体だろうとその根源の源である宇宙には通じない。
少々邪魔が入ったが、索敵を再び始めようとビヨンドライバーに手を掛けた時。
「あれぇ〜?もうやられちゃったの? お兄さん強いんだね!!」
幼くも、ぞわりと撫でられる感覚。 ウォズは反射的にドライバーに手を掛けていた右手で、後方に衝撃波を飛ばす。 声の持ち主はそれを悠々と交わし、華麗に着地する。ウォズは立ち込めた煙から晴れて現れたその正体を見て困惑を隠さない。
腕の大部分が袖に覆われ、ショートパンツと黒ブーツに身を包んでる。 だが、その顔は大人と言うには余りにも幼い。と言うよりも子供その物だ。
ぷくっと膨らませる少女に、最大限の警戒を隠さずウォズは問う。
「君は何者なんだい。どう見ても、この世界の人間には見えないが」
「お兄さんもそれはお互い様だね!♪ わたしはタイムジャッカーの’インフェ’!」
タイムジャッカー。彼女はそう言ったのか。タイムジャッカーとは時間に干渉する犯罪者集団の名称であり、我が魔王らと王座を争った敵組織だ。 最終的にはスウォルツ氏の敗北によって実質消滅したかに見えたが・・・・・・。
残党が居たという事を念頭に入れつつ、更なる情報を引き出そうとウォズは問い続ける。
「君の他にも仲間が居るのかい?」
「うん! お友達ならいーぱいいるよ!」
「では、もう1つ聞こう」
それこそ、ウォズがこの世界に来た理由。無視の出来ないその疑問を口にする。
「私達の世界に'孔'を生み出したのは、君たちの仕業かい?」
ーーーーー
2020年、2月4日。
時は1週間・・・・・・否、あちらでは3日前に遡る。
替え玉の王として祭り上げられるも、その人の良さで枷に縛られない平成ライダー達に認められ、最高最善の未来を作りだした常磐ソウゴ。
2068年から常磐ソウゴを殺そうと2018年にやってきて、共に戦い暮らす中でソウゴの親友となった明光院ゲイツ。
実の兄であるスウォルツに記憶を奪われ、ゲイツと共に2068年からやってきたツクヨミ。
そしてQuartzerのメンバーとして家臣の振りをしていたが、ソウゴに惹かれ、Quartzerを裏切り真の家臣として忠誠を誓ったウォズ。
タイムジャッカー、Quartzer、加古川飛流との戦いを乗り越えて、彼等は新たな時代の日々を穏やかに過ごしていた。
あの日までは。
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