第五話 ダブルロックオン
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」
ベースのエネルギー感知器もライブメタル単体変身時とは比較にならないエネルギー値を示していた。
プレリーもこれならセルパンに対抗出来ると希望を抱き、エールに今までのライブメタルの解析結果を伝える。
「エール、ジルウェさん。ライブメタルのデータを解析していくつか分かったことがあるの。機械や人々を狂わせる力を持つライブメタル・モデルV…それこそが イレギュラー発生の原因だったのよ。でも、セルパンが持っているライブメタルはその欠片でしかないわ。本当のモデルV本体は今もどこかの遺跡で眠っているはずよ」
「欠片だけで、ジルウェや、あれだけのイレギュラーを操っていたって言うの?」
「セルパンの言う、プロジェクト・ヘブンが何なのかは分からないけど…恐らく彼はモデルV本体を目覚めさせるつもりだわ。自らが全ての支配者となるために…」
「あいつはこの国の人々をモデルVの生け贄にするって言ってた。そんなこと…絶対させない…!モデルVの本体は今どこに?」
「落ち着けエール、場所が分かるならとっくに向かってるさ」
焦るエールを宥めるジルウェ。
痛い経験の直後だからか、今度はすぐに大人しくなった。
「ええ、それが…データの一部が壊れてしまっていて、詳しい場所は分からないの。ただ、モデルV本体が封印された扉を開けるには、お姉ちゃんが遺したライブメタルに記録された六つのパスコードが必要になるらしいわ。私達はモデルXとモデルZを見つけたけど…」
「後の四つは全てセルパン・カンパニーが持っているはずだ…だったら…戦って全部奪い取るしかない…!」
「ライブメタルとイレギュラーの反応を元にシミュレートしてみるわ。ミッションプランが決まったら、トランスサーバーに追加しておくわね」
「分かった」
「まずは本格的な戦いになる前にヴァンを見つけないとな。あいつ一人でセルパンと戦うのは無謀過ぎる…流石に一年間もイレギュラーと戦い続けていたならその辺は分かっていると思うけどな…」
「ジルウェさん…彼は味方になってくれるかしら?」
セルパンとの来るべき戦いのためにも、色々と曰く付きそうなライブメタルのとはいえ、貴重なロックマンであるヴァンは果たして自分達の味方になってくれるのだろうか?
「大丈夫ですよ、俺とエールが事情を話せば分かってくれると思います。俺も会ったら色々とヴァンに説教もしたいですしね、あいつなりの事情があるんでしょうけど、一年間も心配させられましたし」
取り敢えず今はミッションが始まるまでの間にエールに訓練をつけてやることにする。
少しでも早くライブメタルの力に慣れてもらわねばならないからだ。
戦えなくても自分に出来る方法でエールをサポートするのが、今の自分の戦いだ。
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