第五話 ダブルロックオン
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はもう戦えません」
「え…?」
「そう…か…」
フルーブの言葉にエールは目を見開き、ジルウェは何となく理解していたのかショックはあまり無いようだ。
「ライブメタルが無ければジルウェさんの体は消滅してしまう程の深刻なダメージを受けてしまいました。変身しようとしてもジルウェさんの体が保たないでしょう。普通に運び屋としての生活をすることくらいは出来るでしょうが…二度と戦えはしないでしょう」
「ジルウェ…」
「そんな顔をするなエール。戦えなくてもやれることはあるさ……お前の力になれる方法もな……モデルZ…エールに力を貸してやってくれないか…?」
ジルウェの言葉にモデルZはジルウェの元へ向かう。
「…俺は構わん、エール…お前はどうだ?」
モデルZの言葉に全員の視線がエールに向けられる。
「これからガーディアンはセルパンと戦うことになる。つまり、奴らのような強敵が現れるだろう…お前に戦う勇気があるか?」
「…………」
モデルZの言葉にエールは沈黙する。
セルパン達の自分との圧倒的なまでの力の差を思い知らされたエールはすぐに答えは出せなかった。
「………とにかくそれはエールの怪我が治ってからよ」
「プレリーさん」
フルーブが振り返り、全員が部屋に入ってきたプレリーに振り返った。
「エール、無理強いはしないわ。あなたが運び屋としての生活を選ぶのならそれでもいいの…ただ後悔だけはしないでね」
「……うん」
プレリー達は退室し、残されたジルウェもゆっくりと眠りに落ちた。
エリアDでのイレギュラー襲撃事件から数日後、治療班による治療とライブメタルの力によってエールは普段通りに動けるようになり、ジルウェも日常生活を送れるくらいには回復した。
そして今はプレリーに呼ばれて司令室であるブリッジにいる。
「エール、ジルウェさん。無事に回復して良かったわ」
「心配をかけました」
自分達の回復を喜ぶプレリーにジルウェは頭を下げた。
「二人に見て欲しいものがあるの、ジルウェさんが回収したイレギュラーのメモリの映像よ」
モニターに映るのは何度もエールを助けてくれた紅のアーマーの少年。
背後から襲おうとしたイレギュラーに振り返った時、少年の顔が映し出された。
「これが、イレギュラー発生現場に現れる彼の顔…なんだけど…二人共、どうしたの?」
「………………嘘……ヴァン…?」
エールの見間違いでなければ、少年の顔は一年前に行方不明となったヴァンであった。
ジルウェの方を見ればエールと同じように驚いているため、見間違いと言うわけではなさそうだ。
「あの、司令官。彼が現れたアウターの場所を教えてもらっても?」
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