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ストライクウィッチーズ 流星の白虎と暴れ馬のウサギ
第2部
取り残された者達……。前編
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り込みを担当する陸戦ウィッチ隊も凄惨な状況に直面していた。
漆黒の闇夜を照らすネウロイの照明弾によって、自分達の乗る上陸用舟艇の位置は完全に丸見えとなっている。
それと同時に、この時を待っていたかのように中距離沿岸砲型のネウロイ及び戦車型、対空砲型ネウロイによる攻撃が行われ、この攻撃によって既に数隻の上陸用舟艇が撃沈され、それに乗っていた陸戦ウィッチ達は肉塊へと変り果て、己の腕や足、血や内臓をぶちまけながら、ディエップの海を赤く染めていく……。
「キャアアアアッ!!」
「ママーッ!!」
「落ち着きなさい!まだ戦いは始まってないよの!!」
凄まじい爆音と共に立ち上がる水柱を浴び、戦わずして既に恐慌状態に陥っている新人の陸戦ウィッチ達に対し、指揮官の陸戦ウィッチが檄を飛ばす。
その間にも上陸用舟艇は次々と飛んでくる砲爆撃の中を掻い潜る様にして、上陸地点へと近付いてく。
「上陸まで30秒!」
「総員、安全装置解除!戦闘用意!!」
上陸用舟艇を操艦する海軍兵の合図に合わせ、指揮官を務めるウィッチが持っている75o砲の安全装置を解除する様に指示すると、彼女達は一斉に安全装置を解除していく。
それと同時に上陸用舟艇は次々と上陸ポイントへと到達、操艦を担当する海軍兵は上陸用舟艇のドアを開けるレバーに手を掛けつつ、大声で叫ぶ。
「上陸用意!上陸よぉぉーいっ!!」
「皆、行くわよ!!」
海軍兵の合図を聞き、指揮官のウィッチが75o砲を握りしめながら、部下を鼓舞する様にそう言い放つ。
それと同時に海軍兵は上陸用舟艇のドアの開閉レバーを操作、一気に上陸用舟艇のドアを開けた。
「突撃!」
ドアが開いた瞬間、指揮官のウィッチはそう叫びながら、自ら先陣を切る様にまだ腰までの高さまで水がある海へと飛び込んでいく。
「「「うわああっ!」」」
その後に続く様に部下のウィッチ達も次々に海へと飛び込み、ずぶ濡れになりながらも、海岸と目指して進んでいく。
この間にも、ネウロイの攻撃は止む事無く続き、まだウィッチ達が下り切っていない上陸用舟艇に攻撃が命中し、沖合でやれられたのと同じ様にウィッチや海軍兵達の血や内臓、手足が飛び散り、ディエップの海は真っ赤に染まっていた。
そんな真っ赤に染まった海水を泳ぎ切り、何とか指揮官を含め数十人のウィッチが上陸に成功していた。
「上陸に成功したウィッチは、直ぐに私の所に来なさい!」
ずぶ濡れになりながらも、何とか身を隠せる場所に身を隠しながら、上陸したウィッチ達は指揮官の指示通り、直ぐに集合する。
そうして集合したウィッチ達に対し、指揮官は鳴り響く砲火の爆音の中、次なる指示を飛ばす。
「これより予定通り、海岸線を防衛する敵を攻撃し、側面から奇襲するコマンド部隊と合流するわ!総員準備は良いわね!?
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