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GATE ショッカー 彼の地にて、斯く戦えり
第7話 オ・ンドゥルゴ基地
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人使いが荒いな。で?次は誰だ?また不穏分子か?それともミラーモンスターか?」



電話の向こうで男はヤレヤレと言った口調で否定する。


『死体の君らの人使いなんか気にしても無駄だろ?それに次の敵は不穏分子でも野良ミラーモンスターでもないぞ。勿論、野良ワームでもない』


「ん?じゃあどこに行けと?」


いつの間にか仲間の視線が克己に集まる。どうやらミラーモンスターでもワームでもない敵と戦えというので皆、電話の内容に聞き耳を立てているようだった。


『君の行き先は大首領様に仇なす蛮族共のいる世界。つまり"異世界"だ』


「異世界?あぁ『門』の向こうか…」

幾ら大道克己といえどもショッカーと帝国が戦争状態にあることくらいは知っていた。


「でも何で俺達なんだ?聞いた話では快進撃だそうじゃないか」
 

『"想定外"のことが起きてね。NEVERには念の為に異世界に行ってもらいたい』


ショッカーにとって想定外のこと……それは炎龍である。タングステン並みの強度を誇る鱗に超高温の火炎を吐くドラゴン。
遭遇した部隊はケツァルコアトルスのメモリとレールガンで迎撃したがそれでも逃げられている。

そんな怪物を倒すには怪物をぶつけるしかない。そこでショッカーは2つの怪物を異世界に派遣することにした。
その内、1つがNEVERなのである。



「ねぇ異世界にもイケメンいるかしら?克己ちゃん似のエルフとかもう最高よネェ?」


ヤ〇ザのような風貌でオネエ口調を話す男が隣にいるロッドを持った筋肉隆々の肉体の男に擦り付きながら自身の妄想を語り続ける。


「異世界の清らかな森の木漏れ日の人知れず湧き出る聖なる泉?そこに克己ちゃんとワタシ?スッゴク楽しみィ」


ニヤつきながら妄想を語りバシバシと男の腕を叩く。それにとうとう男がキレた。


「アーー!!暑苦しいし、うるせぇよ!キョォォォスイ!!頼むから黙れ!!」


「そうよ、あんた暑苦しすぎ」


傍から見ていたロングヘアーの女性も同調する。


「イイじゃないの!!じゃあアンタらは楽しみじゃないの!?」


「オメェとは違えんだよ!オカマ!」


「誰がオカマよ!レディに失礼ね!!この脳筋!!」


「何ィ!!!」


それを見かねた克己が止めに入る。

「まぁお前ら、喧嘩はそこまでにしてもう行くぞ。異世界の戦場が俺達を待ってるんだ」


「克己ちゃんがそう言うなら……」
「そうだな……ここで暴れてもな…」


克己をよそにジョン・ドゥは電話を続ける。


『後、君の母親から荷物を預かってる』


「お袋から荷物?分かった。どこで受け取ればいい
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