第7話 オ・ンドゥルゴ基地
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!」
大首領は少しの沈黙をあけて言葉を続ける。
「さらに…大幹部を1人、オ・ンドゥルゴ基地に送った。今後は彼の指揮の元、行動してくれ」
すると千堂の背後からコツコツという足音と共にその大幹部は現れた。
「久しぶりだな千堂。2ヶ月前の勲章授与式以来だな」
右手に短鞭を携え、ドイツ国防軍の軍服に軍帽。威厳を感じさせる眼帯と口ひげをした男が後ろに立っていた。
「ゾル大佐!!いつこの基地に!?」
「つい昨日だ。今後は俺がこの基地の指揮を執ることとなった」
「はい、こちらこそよろしくお願いしま……」
そんな時、突然司令室のドアが乱暴に開かれて1人の少女が入ってきた。
「千堂ゥ、迷っちゃったァ。ここ広くって広くって。どう戻ったらいいのォ?」
「ロウリィ!?どうやってここに!?」
「分かんないわぁ、適当に歩いてたらここに来ちゃったぁ」
ロウリィは悪びれる様子もなく司令室内を見回しながら言う。
「その女は誰だ?千堂大尉」
「ハッ、避難民の1人です。現地の神官らしいのですが……」
「ほう貴様、名はなんという」
ゾル大佐が短鞭でロウリィを指して尋ねる。ロウリィは臆することなく答えた。
「ロウリィ・マーキュリー。戦の神エムロイの使徒。
そういうおじ様は誰かしらぁ?」
「俺の名は"バカラシン・イイノデビッチ・ゾル"。ゾル大佐で結構だ」
「ふーん、貴方といい、千堂といい、何だかヒトの魂の他に『獣』の魂も混じっているように感じるのだけれど何故かしらぁ?」
(ロウリィ!?お前…改造人間を見分けられるのか!?)
「フッ、面白い。よく分かったな。
貴様には特別に俺の正体を見せてやろう………フンッ!!!」
ゾル大佐が鞭を振り上げると辺りに白い煙が少量、立ち込め、狼の遠吠えが司令室に響き渡った。そこにいたのはゾル大佐ではなく
黄金に輝く狼の改造人間…黄金狼男の姿があった。
「これが俺の正体、ショッカーで1番の改造人間、黄金狼男だ。」
「改造……ふーん、なるほどぉ、ヒトの手で姿を変えているのねぇ」
ロウリィはくるりと千堂の方を向いて聞いた。
「千堂もおじ様みたいにもう1つの姿に変身できるのぉ?」
「ああ、できるさ」
即答した。ショッカー世界において改造人間であることはショッカーから世界中の人的資源(人民)の中でも「エリート」であると選ばれた証であり、誇るべきことだからだ。
千堂は立ち上がり両腕を交差させ怪人態に変身しようとする……その時。
「もうよい、千堂」
ショッカーレリーフが妖しく
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