第7話 オ・ンドゥルゴ基地
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為、第3小隊には避難民を基地の前に降ろしてもらい、それぞれ帰還するという形をとった。
「ようこそ、我がショッカー防衛軍オ・ンドゥルゴ基地へ」
千堂らショッカーの兵士が並んで温かく出迎える中、基地についた避難民は驚愕しっぱなしであった。
超強化素材で出来た基地、AI搭載戦車や攻撃ヘリ、電気・水道などの生活インフラなど、異世界では考えられないようなものばかりで戸惑っていた。
コダ村の避難民の中で1番の年長者であるカトー老師とその弟子の少女レレイ・ラ・レレーナも避難民達の家屋の建設工事の様子に目を奪われていた。
しかしカトー老師は見飽きたのか家屋が完成するまでの仮設テントに戻って寝てしまった。
一方、レレイはジッと工事の様子を見ていた。
そこではモグラを赤くしてそのまま大きくしたような姿の怪異が建設工事の指揮を執っていた。
ゴブリンやオークとも違う今まで見たこともないその怪異が気になり好奇心でレレイは近づく。
ある程度、その怪異に近づくと向こうの方もレレイに気づいて声をかけた。
「避難民の1人か?危ないから離れてろ、チチューン」
その怪異……モグラ獣人に注意され、仕方なくレレイはその場から離れた。そして次に注目したのは屋外にあった調理場だった。
そこでは奇妙な腕輪をした兵士の1人がミンチを捏ねてハンバーグのタネを作っていた。レレイが調理場を除き込みあれこれ質問する。
「これは何?」
「あ?ああ、獣人・アマゾン用のハンバーグだよ。ハンバーグ。」
レレイら目の前の男がハンバーグという異世界の肉料理を作っていることは分かったが『獣人』や『アマゾン』という言葉が引っかかった。
「獣人?ヴォーリアバニーやキャットピープルと違う?それにアマゾンとは?」
不思議そうな顔をするレレイに小太りの男は工事の監督を行っているモグラ獣人の方を指さす。
「アイツらみたいに動物がそのまま大きくなったのが獣人、アマゾンっていうのはいわば人工の獣人だよ
……俺みたいにね」
レレイは驚き、後ずさりする。
それを見た男はフッと微笑む。
「お嬢ちゃん、驚いてるのかい?」
「ヒトと同じ姿をしてるから……」
「俺らアマゾンは獣人と違って人間と同じ姿になることもできるからね。アマゾンとしての姿に戻ることもできるけどね……」
そう説明すると男は再びミンチを捏ね初めた。
獣人やアマゾンは例外なく人肉を常食とする。しかしショッカーとしてもさすがに人間を襲わせる訳にもいかないため、財団X傘下の企業である野座間製薬が獣人・アマゾン用に開発した人工肉が提供されている。
「アマゾンとしての姿
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