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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
始まりの章-世界は終わった、しかし物語はここから始まる-
その日少年(ぼっち)は、運命(ひきこもり)と出会う
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きい。
巨大な翼、がっしりとした足。
牙を並べたその口から放たれる咆哮は、明らかに鳥ではなく

「ワイバーンだ!!」

モブ生徒の1人が叫んだ。
そう、ご存知ワイバーン。
FGOに登場するエネミーの一つ。
それらが今、群れをなして飛んでいる。

「てかあれ…」
「こっちに来てね?」

というか明らかにこちらに近づいている。
こんな見つけやすい場所にご飯がギュウギュウ詰めになってるんだもんな。そりゃ来るわ!

「うわぁ!来たぁ!!」

ワイバーンが迫り、まず1匹が数人の生徒をその爪で捕らえながら屋上に着地。
捕らえられた生徒は残念ながら重さで圧死し、帰らぬ人となった。
さらに首を伸ばし、周囲の生徒を噛みちぎっていく。
辺りは一瞬にして安全地帯からワイバーンの狩り場となった。

さらに続けて他のワイバーンも空から奇襲をかける。
足の爪に捕らえら、そのまま空中に連れ去られた者。
中には暴れて抵抗した挙句、そのまま地面に落とされた者もいる。

「うわぁあ!!誰か助けてくれぇ!!!」

あ、今連れてかれた奴さっきアルジュナオルタ2枚抜きしたやつじゃん。
可哀想に…多分さっきのガチャで運を使い切ってしまったんだろうな…。

「早くしろ!!」
「誰だよ雁字搦めにしたやつ!! 」

さて、出入口には食われたくないと逃げてきた生徒が殺到している。
数人係でバリケードをどかそうとするも中々うまくいかず、さらに取っ手部分は鎖やらロープやらで超念入りに固定されていた。
モンスターが来ないようにとやったことだけど、それが完全に裏目に出ちゃったわけだ。
そして、モタモタしているうちに食われる生徒達。
あー可哀想に。運が無いのはいやだねぇ…。

「…!」

なんて思っていたらワイバーンと目が合ってしまった。
どうやら次に運が無いのは俺みたいだ。

「Gyaoooooo!!!」
「うわぁ来んなぁ!!」

ワイバーンの噛みつき攻撃をすんでのところでかわす俺。
慌てて逃げようとするも、振り向いた先にはまた新たなワイバーン。
足の爪の引っ掻き攻撃も咄嗟にしゃがんで回避して、俺は逃げ道を探す。

「…ねーや。」

なかった。
逃げ道全部回り込まれてるわ。

「早く!今のうちに!」
「あの人が引き付けているうちに逃げるんだ!!」

と、出入口の奴らはなんか俺がいつの間にか『ここは俺に任せてみんなは早く逃げろ!』的なことをしていると勘違いし始めている。
あと今俺の事あの人っつったやつ。
同じクラスだからな。名前くらい覚えろやボケ。
ってそんなことどうでもいい。
俺はここから窮地を脱し、生存ルートを探さなきゃならない。
普通の人間がワイバーン5、6匹の猛攻から逃げつつ無傷
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