暁 〜小説投稿サイト〜
崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
始まりの章-世界は終わった、しかし物語はここから始まる-
その日少年(ぼっち)は、運命(ひきこもり)と出会う
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ら何度タッチしても同じ言葉は喋らなかった。
一体どういう事だ…?

「うおっ!?」

さっきの不思議な現象はなんなんだと思っているのも束の間、いきなり大きな揺れが学校を襲った。

「めっちゃ揺れなかったか…?」

地震…にしてはクソ短い。
なんなんだろうと不思議に思い、トイレから出て窓から外を覗いてみると

「…は?」

まず自分の目を疑った。
夢でも見てんじゃねーの?とも思った。
何故なら外は、有り得ないことになっていたからだ。

まず空にはここは日本だと言うのにオーロラがかかってたり、向こうの方では虹が見えたりと摩訶不思議状態。
そして下の地上は、見たことも無いモンスターか暴れ回っていた。

いや見たことも無いと言えば嘘になるな。
ラミアだのスケルトンだのウェアウルフだの…
空想上の生き物というか…そう、FGOに出てきたエネミーそっくりな奴が人間達を襲っている。

あるものは貪られ、またあるものはおもちゃのように弄ばれ、そして苦しみながら死んでいく。
平和だった街並みは今、さっきまで命だったモノが辺り一面に転がる阿鼻叫喚の地獄と化していた。

「なんだよ…なんなんだよこれ!?」

頭の理解が追い付かないが、夢でないことは確かだ。
頬つねっても痛かったし。
とりあえず、学校が確実に安全とは限らない。
今外で闊歩しているやべーモンスターがいつ校内に侵入しても何ら不思議じゃないだろう。
嫌だな…どうすっかな…と思っていたその時だ

『皆さん!聞こえますか!!生徒全員は屋上に集まってください!!繰り返します!生徒全員は屋上に集まってください!!!』

放送から聞こえてきたのはリーダーシップをとりたがる陽キャの声。
皆で行動とか死ぬほどしたくはないけど、死にたくないから行こう。


?

屋上に急ぐとそこは人でごった返していた。
なんでも、屋上に集まり軍のヘリとかの救助を待とうという作戦だった。
出入口はもしもの為、モンスターが入ってこられないよう椅子やら机やらのバリケードで完全封鎖。
さらに取っ手もロープでぐるぐる巻きにして完璧だ。

「にしてもやっべーなぁ…。」

屋上から街を見下ろし、改めて事の酷さに気付く。
建物は倒壊し、街のあちこちから火の手が上がっている。
どこからも聞こえる悲鳴。助けてという叫び。
抵抗も虚しく、モンスターに狩られる無謀な人
どうやら今この瞬間から、人間はいちばん弱い生き物となった


さて、こうなった世の中ならもう常識は通用しない。
つまり屋上に逃げれば安心。ということではない。
何故ならば

「おい…あれなんだ?」
「鳥?いや違うぞ!?」

モブ生徒が遠くから飛来してくる何かに気付く。
鳥にしては大
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