暁 〜小説投稿サイト〜
崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
始まりの章-世界は終わった、しかし物語はここから始まる-
その日少年(ぼっち)は、運命(ひきこもり)と出会う
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「ブラダマンテは?ほら、宝具すごい(意味深)じゃん。」

なんか最後の一人明らかに性能抜きで話してるよね。
待て待て、なんか置いてかれてるぞ。
話題を提供した俺が置いてかれるなんてそれはおかしい。
俺も強いと思うサーヴァントを言わなければ…!

「な、なぁ?」
「?」
「刑部姫とか、どうよ?」



?

数分後…

「いくらなんでも全員で否定するこたぁねーだろうがよぉ!!!!!!!」

俺はトイレの個室で泣いていた。
さっきまで陰キャ共と楽しく話してたじゃない?なんでってか?
あいつら俺が刑部姫はどうって言ったらさ、

「は?刑部姫?雑魚じゃん。」
「刑部姫使うんだったらぐっちゃん使うわw」
「なんだそれ?お前FGOやったことねぇだろ?」
「所詮はスカディに負けた敗北者じゃけぇ。」

ふざけんなよ。
誰一人として味方いねーじゃん。
それどころか皆して刑部姫バカにしやがってよぉ!!

と、怒ることもできず泣き叫びながらこうしてトイレに駆け込んだのである。
なんだよ。どいつもこいつも性能性能。
そんなんばっか気にしながらやるゲームは楽しいか?
推しを愛でながら楽しくやるのがゲームだろーがよ。
性能?使いやすさ?そんなん二の次。
一番は見た目だよ見た目。
誰も分からねーのかおっきーのかわいさが。
マイルーム性能の高さ、そしてバレンタイン人権鯖と呼ばれたかわいさがよ。

とまぁ、ここまで話せばもうお分かりかもしれないがこの俺はFGOにて、刑部姫が大好きなのである。

だってかわいいじゃん。
始めて見てから好きになったもん俺。
それを皆してやれ弱いだのやれ産廃だのほざきやがって。

「…。」

あーもうダメだ。こんな時はおっきーの声聞いて癒されましょうね。
そう思いポケットからスマホを取り出し、イヤホンを差してFGOを起動する。
あーやっぱいいわ。可愛いわ。

色んなサーヴァントがマイルームボイスにて『クエストに行こう』と言う中おっきーだけはクエスト催促しないし、こっちも一緒にダラダラしたくなるわ。
いいよなぁ、引きこもり。
俺も将来引きこもろうか。
まず我武者羅に働きまくって死ぬほどお金稼いで、
それから誰も知らないとこに引きこもって誰の迷惑もかけず、ひっそりと死んでいく。
友達?いらねーよそんなもん。
俺は1人で引きこもってただずーっと悠々自適かつ贅沢に暮らせればそれでいいの。

「あぁ…早く引きこもりてぇ。」

学校とかいうこんな所にいたくねーもん。

『だよねー。姫もそう思う。』

だろだろ?おっきーだってそう思…

…え?

「今…なんつった?」

今まで聞いたことの無いボイスを喋った気がする。
それか
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