第8章:拓かれる可能性
第240話「根源接続」
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ですか?」
転移と同時に、“祈り”を込めた槍の一撃を振るう。
しかし、圧縮された“闇”に、その一撃は受け止められる。
「ふっ……!」
「効きませんよ」
そのまま圧縮した天巫女の力を、掌底と同時に解き放つ。
それも“闇”に相殺されるが、槍を掴む手は離した。
「流星よ、昏き闇を照らせ!!」
―――“Reflet m?t?ore”
極光が空からイリス目掛けて降り注ぐ。
「ッ……!」
半分以上は“闇”に阻まれたが、その次の一撃で破られる。
ここで、ついにイリスが回避行動を取った。
「(ここっ!!)」
刹那、司が全魔力のリソースを身体強化に注ぐ。
“祈り”の力は共有した“領域”から汲み取り、ジュエルシードを通して発揮しているため、力が尽きる事はない。
「くっ……!」
「ッ(逸らされた……!)」
転移と加速からの渾身の一突きは逸らされる。
だが、同時に防ぎきれない一撃だった事も確認できた。
「(渾身の一撃なら、まともに叩き込めば、徹る!!)」
規模の大きい攻撃は飽くまで牽制にしか役に立たない。
優輝も得意としていた一点突破。それに限ると司は断じる。
「はぁっ!!」
「……確かに、やりますね。ですが」
“祈り”による弾で槍を引き戻す隙を潰し、さらに斬撃のように飛ばす。
それをイリスは不定形の“闇”で払うように弾き、追撃の刺突を受け止めた。
ただの防御ではなく、真っ向からの攻撃同士のぶつかり合い。
一瞬拮抗したが、イリスには余裕があり、司の槍が大きく弾かれた。
「ッ!!」
「この“世界”の力をその身に宿す。確かに強力でしょう」
大きな隙を晒した司は、咄嗟に転移で距離を取る。
その転移の距離を瞬く間にイリスは詰め、司はそれを予測してさらに転移した。
「は、ぁっ!!」
―――“Sacr? lueur de s?toiles”
何とか間合いを離し、即座に全力の砲撃を放つ。
「それでも、私には及びません」
「ッ……!?」
……だが、その全力の一撃すら、イリスの“闇”で相殺された。
「(“領域”が弱まってる……もしかして、あの“エラトマの箱”が……!?)」
開戦して間もなく落とされた多数のエラトマの箱。
それの影響で、世界そのものの“領域”が弱まっていた。
司が共有した事で、一度は元の“領域”の強さを発揮していたものの、ここに来てまた弱り始めていたのだ。
「くっ!」
極光が相殺された直後、司目掛けて“闇”の弾幕が迫る。
それを
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